2021年のタチウオはアタリは小さく、誘い方によってはまったくアタってこない。こうなると専用竿が圧倒的に有利。今回、シマノインストラクター・富所潤さんが最新タックルを携え釣行。狡猾なタチウオをとの知恵比べの模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部 佐藤理)
平作丸でテンヤタチウオ
6月1日(火)、久里浜港の平作丸から出船。ポイントは走水沖だ。
北島船長の指示ダナは海面から20~15m。前夜の降雨で濁りが入り、ベイトの反応が極端に浮いたようだ。
『82MH180』で90cm級手中
まず手にしたロッドは『82MH180』。『サーベルマスター船テンヤ』50号をセットして誘い始めると、いきなりヒット。ロケットスタートを見せたが、残念ながら海面でバラシ。気を取り直して投入すると、すぐにアタって指4本、90cm級の1尾目。
『73M190』に変更で指6本級!
ここで、早くもタックルチェンジ。『73M190』にテンヤも40号と軽くする。その理由を聞くと「タナが浅いので、穂先が軟らかくても十分テンヤに動きを伝えられるし、掛けたあとのバレが少ないから。それに、曲がる竿のほうが楽しいでしょ」と説明。
このあと、前アタリからジャレつくような、かすかな触りが続いたあと、穂先がグッと入る。キュッと小さく鋭くアワせるとフッキング。重量感ある強い引きにロッドが胴から曲がる。やりとりをそばで見ていても楽しそう。
やがて、海面に姿を見せたタチウオに、思わず「デカい!」と声が上がる。”ドスン”と船上に横たわったのは指6本、目測115cm。