【2021】パンコイ釣り初心者入門 究極の「安・近・短」ビッグゲーム

【2021】パンコイ釣り初心者入門 究極の「安・近・短」ビッグゲーム

春の陽気に誘われて、コイが動き出す季節が到来した。今回は究極の安近短ビッグゲーム、パンコイを紹介しよう。近所の川でも楽しめるので、ぜひ挑戦してみてほしい。

(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

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淡水の釣り コイ釣り

身近な大物「コイ」

マグロ、ヒラマサ、ブリ、GT……。大物志向の釣り人ならどれもが一度は対峙したいと思っているターゲットだ。だがそのほとんどが南方や九州への遠征、もしくは近場でも船に乗らなければ狙えない魚だ。

【2021】パンコイ釣り初心者入門 究極の「安・近・短」ビッグゲーム身近な大物とファイト(提供:週刊つりニュース中部版 編集部)

だが非常に身近な釣り場でも、これらの魚に引けを取らない大物が潜んでいる。それはコイ。最大は1m10kgを超える個体もおり、普段通勤通学で通るような身近すぎる川に生息している。

コイの生態

コイほど身近に感じる魚はいないのではないだろうか。近所を散歩していて川をのぞき込むと、大抵悠々と泳ぐコイの姿を見ることができる。あまりに身近なため、日本古来の在来種と思われているが、厳密にいえば中国からの外来種だ。

さらにいえば原産は中央アジアだったが、移植で世界中の温帯、亜熱帯に広く分布するようになった。日本のコイは大昔に中国から移されたと考えられており、太古の地層からも化石が見つかっている。

雑食性で、ミミズや小魚などの動物性のものから、パンや米、イモ、うどんなど植物性のものまで何でも口にする。釣りの歴史は長く、琵琶湖や大阪の大川などでは吸い込み釣りと言われる複数のハリを練りエサに仕込んだブッコミ(吸い込み)釣りが有名だ。

今回紹介するのは、もっと手軽で簡単なパンコイといわれる釣り方だ。コイは雑食性で流れてくるものほとんどを口にする。今回紹介するパンコイという釣り方では、コイの群れの上流からちぎったパンをまきエサとして流し、その中にさしエサを同調させて食わせるわけだ。日本海などで行われている完全フカセと共通する部分も多い。

「パンコイ」釣りタックル

まずこの釣りは、ライトタックルで大型魚と対峙するゲーム性重視の釣りである。そのため、タックルはできるだけライトなものを使いたい。といっても相手が相手だけに、アジングやメバリングのタックルでは歯が立たない。推奨したいのはエギングタックル、あるいはシーバスタックルだ。長さは8~9ftのものが使いやすい。

【2021】パンコイ釣り初心者入門 究極の「安・近・短」ビッグゲームタックル図(作図:週刊つりニュース中部版 編集部)

これにドラグ性能に優れたスピニングリール2500~3000番を合わせる。ラインは水に浮くPEラインがお勧め。太さは1~1.5号が基準だが、あまりに太いと流れの抵抗を受けすぎて、さしエサよりラインが先行して流れてしまうこともある。

釣行する河川の流れに応じて使い分けたいが、あまり細すぎるものはNGだ。ゲーム性を重視するあまり細いラインを使いがちになるが、コイのファーストダッシュは予想以上に速くて重い。瞬間的な力に耐えられるだけの太さのラインを使うようにしよう。

リーダーは擦れに強いフロロカーボンライン。太さは3~4号で、長さは2mも結べばいいだろう。結束は摩擦系のノットで、しっかりとメインラインと結ぶようにしたい。

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