クロダイのフカセ釣りでは「風」が最も厄介な相手です。特に強い横風は仕掛け操作で対処しきれないこともあります。今回は、強風時の仕掛け操作について解説します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター杉本隼一)
フカセクロダイ釣りと風
クロダイのフカセ釣りで厄介な存在といえば強風ではないでしょうか。風が吹くことで仕掛けに多くの悪影響が生じるだけでなく、釣りそのものが成立しなくなることもあります。
強風時に最も効果的な対処法は、風の影響を受けにくいポイントや背中から風を受けられるポイントへ移動することです。しかし、簡単に移動できないような状況もあるので、強風時でも対応できる仕掛けの操作方法をしっかり身につけておきましょう。
例外として追い風のときは仕掛けがよく飛ぶので、クロダイのフカセ釣りでも有利にはたらくことが多いです。
風による具体的な影響
ここからは強風によって仕掛けやラインにどのような影響が出るか解説していきます。
1.ラインや穂先が風下側へ持って行かれる
横や斜めからの風が吹いている状況で発生しやすく、水面に漂うラインが風下側へ引っ張られてしまいます。穂先も風でぶれやすく、アタリが取りにくくなるので非常に厄介です。
2.仕掛けを自然に流しにくい
海面に漂うラインが風に引っ張られて仕掛けがずれやすくなり、狙いたいポイントから外れやすくなります。また、仕掛けが潮の流れにうまく乗らずに不自然な流れ方になってしまうことも。強風時は、自分の考えている仕掛けの流れ方と実際の流れ方に違いが生じやすくなるので要注意です。
3.キャストしにくい
横風や向かい風が吹いている状況では、狙った場所に仕掛けをキャストしにくくなります。横風の場合は、仕掛けが風に流されて狙いの位置からずれやすく、向かい風の場合は押し戻されて飛距離が出ません。例外的に、追い風の場合は仕掛けがよく飛ぶので遠投が必要な場合は有利になります。