釣り竿や釣り道具を飛行機に持ち込む際の注意点をご案内します。今回は、空港で釣り竿の機内預け入れが出来なかった時の対処法を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター 宮崎逝之介)
断られた釣り竿をどうするか
まず、優先すべきはこの問題です。搭乗時間に間に合うように飛行機に積み込めない釣り竿の始末をしなければなりません。愛着のある釣り竿ですから、遠征先に持っていけないとしても無事に自宅には持ち帰りたいものです。
航空会社のホームページでは、釣り竿に限らず「お預かりできない荷物はお客様ご自身で宅急便等を手配してください」となっています。ですが、普通の荷物ならともかく、釣り竿については空港から宅急便で発送することはなかなか難しいでしょう。
空港に窓口が多いヤマトの宅急便は最大サイズが3辺合計160cmだし、ゆうパックが利用できる場合でも3辺合計170cmです。「長さ」だけならまだしも「3辺合計」という条件が厳しいですね。
もし幸運にもこれらのサイズに適合しているようなら宅急便を利用して自宅宛てに送ってしまえば一件落着です。しかし多くの場合、釣り竿がサイズオーバーになり宅急便では扱ってもらえない可能性が高いです。
逆に扱ってもらえる程度のサイズの釣り竿ならば、機内預け入れを断られる可能性も低いはずで、預け入れを断られるような釣り竿は宅急便で扱ってもらえない可能性が高いと思われます。では、どうしたらよいでしょう?
まずは航空会社スタッフに預け入れできない理由を確認しましょう。その内容をもとに交渉しましょう。
全部アウトか一部アウトか
ロッドケースだけがサイズオーバーの場合、中に収納されている釣り竿だけを航空会社の専用ケースに移し替えて運搬してもらえるようなら、そうしてもらったらよいと思います。
あとは残ったケースをどう処置するかを考えます。サイズダウンできるケースなら小さくすれば単なる荷物として積み込めるかもしれませんし、宅急便サイズにして自宅に送付できるかもしれません。簡易的な梱包であれば捨ててしまうという選択肢もあるかもしれません。
また釣竿を1本だけではなく複数持参している場合、全部ではなくても何本かだけでも航空会社の専用ロッドケース等に移し替えて運搬してもらえないか交渉してみましょう。何本かだけでも運搬してもらえるならそのようにしたらよいと思います。
航空会社で預かってくれることも
それでも預け入れできなかった釣り竿やロッドケースは、出発空港 (もしくは乗り継ぎの空港)内の荷物一時預かり所か長物対応サイズのコインロッカーを探して数日間預けておいて遠征から帰って来たときに引き取ってはいかがでしょうか。多少費用はかかりますがやむをえません。
もし、地方の小さな空港などで一時預かり所もコインロッカーもないような場合は、復路の便で戻るまで数日間預かってもらえないか航空会社スタッフにダメもとで頼み込んでみるのも手です。実際に、釣り竿ではなく電動リール用のバッテリーの例になりますが、筆者の仲間は羽田空港で出発時に搭載してもらえなかったバッテリーを航空会社の厚意により数日後遠征釣行から戻るまで預かってもらった経験があります。
また、もし少し冷静になってみて、あなたや仲間の車が近くに駐車してあるようなら遠征から帰ってくるまで車に保管しておいてもいいでしょう。