『アジング』ステップアップ解説:「高比重PEライン」の長所と短所

『アジング』ステップアップ解説:「高比重PEライン」の長所と短所

アジング界では数年前から登場した「高比重PEライン」。通常のPEは浮力が大きくアジングに不適といわれたが、高比重PEはその課題を克服したものである。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター 井上海生)

井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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アジングでの高比重PE

通常、PEラインの比重は、水に対して0.98程度となる。つまり、水に沈みにくい。この特徴はライトラインにライトリグを使ったアジング、メバリングをやっていると、本当に体感できる。PEライン0.3号に、0.4gのリグを使うとほとんど沈まない(とはいえ多少沈みはするので、これでパーフェクトに表層レンジキープできると思っていると失敗する)。

高比重PEラインは、その短所を克服したライトラインである。比重は1.14~1.4程度までとなる。これで軽量リグが沈む。主にはライトゲームに用いられる号数での展開がある(エギングなどでも需要があるようだ)。0.2号~0.4号程度。

『アジング』ステップアップ解説:「高比重PEライン」の長所と短所高比重PEを新しく巻き直した1000番リール(提供:WEBライター 井上海生)

エステルラインとの比較で言うと、比重はほとんど同じ。そして何より高比重PEラインで特筆すべき点は、張力限界が強いという点だ。筆者が今回試験的に巻いた高比重PEは、0.3号で4.6lbという強度がある。およそ2kg程度の負荷に耐える。

高比重PEラインの長所と短所

エステルラインと比較して、さらに長所・短所について述べよう。

長所

・軽量リグが沈みやすい
・バックラッシュしにくい→これが強い!
・リーダーとの結束強度が強く保てる
・大型魚の襲来に耐える(獲れる可能性が上がる)

短所

・少し見た目の線径が太い(実測したわけではなく、あくまで目測)
・飛距離があまり出ない
・ノットが難しい(製品によってはひとつのノットしか使えないことがある)
・やや高価(0.3号の最新製品150mで3500円程度)
・まだそこまでいい製品が出ていない印象

ほぼ長短イーブンだろうか。しかし私としては、使っていて率直なところ「めちゃくちゃいいな」と感じたものがまだない。歴然とした何かがない。そこで「まだそこまでいい製品が出ていない印象」という私見を短所の最後に述べた。今後のフロンティアに期待だ。

実釣ではエステルに遜色しない

何よりも釣ってどうか、である。高比重PEラインを巻いて、アジング実釣してきた。

『アジング』ステップアップ解説:「高比重PEライン」の長所と短所アジ&サバ含めて2時間で10尾(提供:WEBライター 井上海生)

結果から述べると、エステルに遜色しない釣れ方をした。ほとんど同じ条件の海(新月大潮常夜灯下、水温12℃)、まあアジングに向いた環境ではないが、逆にいえば冬の低水温期のシビアコンディションでも、これくらいの釣果は出せたので、悪くはないと思う。

実はデイの視認が効く状況で、イトの海への入り方も見てきた。さすがに高比重といわれるだけあり、実にイトがきれいに入っていく。

しかし、なぜ高比重のPEラインというものができたのか、その理屈はあまりよくわからない。

いろいろと情報を集めたが、「こういう理由で高比重なんです」という、根拠確かな、私が納得できるだけの説明はなかった。おそらくそこがミソなのだろう。今後のメーカー同士の競争の思惑があり、あまりつまびらかに明かせないのかもしれない。

次のページで「浮力」が強みとなる場面も

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