透明感の増す海中から海面へと浮上するチヌの舞いは、大型であればあるほど、ゆっくり首の一振りにも重みがあり、迫力感が増す。さあ、出かけよう。寒さを耐え抜いた先にある感動を求めて。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・南健一)
大分・大入島でも大型の気配
大分・大入島へ2回ほど行った。仕掛けはミチイト4号、ハリス3号、チヌバリ5号で田中さんが勧めた。この仕掛けで49.5cm、48cm、45cm2尾。ガンガン食ってきた。田中さんいわく「太いハリスでも食って来るやろう。細仕掛けもよかろうけど、大きいチヌは取れない。まず磯などではどこに沈瀬があるか分からない」。
実感したのは3号ハリスが波止付け根の空洞に入り込み、バラした。田中さんいわく「南さん、あの引き、60cmは超えていたよ」。記録モノを取りたいのなら太仕掛けでも掛ける技術を習得して、確実に、大型を取り込みたい。洞海湾にも60cm超えは確実にいるはずだ。
60cm超えを求めて腕磨く
すばらしい環境の対馬・浅茅湾。美津島の小さな港から芋先灯台の手前を右にかじを取り、水道の両側に大岩のノコギリ岩を過ぎると浅茅湾独特の静かな小じんまりとした湾が広がる。浅茅湾屈指の巨チヌの宝庫で、過去には実寸68cmが釣れている。だれ一人いない、原始的な風景が手つかずのまま残っている。奥地に入り込めば60cm超えが釣れることで有名である。
対する洞海湾の方だが、私と田中さんで40cm超えが4尾。3日前には私が46.5cm含め5尾。そんな折、田中マンボウさんから連絡が入った。大まかな説明をして入ってもらった。田中信さんと見学に行くと52cmを頭に3尾、前田さんが46.8cmで計4尾。寒波が到来した日によく頑張ってくれた。最後に貴重な釣り場なのでゴミは必ず持ち帰ること。
<週刊つりニュース西部版 APC・南健一/TSURINEWS編>
洞海湾