ナイトゲームで必須となる、チェストライトとヘッドライト。それぞれの長所短所をご存じだろうか。今回は、その使い分け方について紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
チェストライトとは
ヘッドライトもチェストライトも大きいくくりでいえば「釣り用の携行ライト」で同じと考えてもいいかもしれないが、チェストライトというと、基本的に首から下げて胸に提げて使うものである。写真で、首元にきているものだ。
長所
このチェストライトのいいところは、まず格好面がある。髪型が乱れない。何かの取材などでも、プロやプロダクターが装着しているのは、チェストライトが多い。
また、チェストライトは使いなれると、足場が照らしやすいという長所もある。筆者の使用している製品には散光というモードがあり、これにすると、足場がかなり広範囲に照らせる。おかげで、夜のテトラ帯などはとても歩きやすい。安全面でもいいものである。
短所
チェストライトの短所は、動きが頭に追従しないことだ。照らしたい場所に身体を動かす必要がある。
また、胸から下しか照らすことができないので、ガイドにイトを通していきにくい。これはかなり痛恨で、特にガイド数の多いロッドや、ロングロッドでは一回ガイド周りでトラブルを起こすと、かなり手こずる。
釣った魚の写真を撮るときに、自分の手の影が映り込んでしまいやすいところも短所だ。
ヘッドライトとは
おなじみのヘッドライト。ソルトのアングラーの8割程度が使用している印象だ。安いものであれば1000円程度でも購入できる。頭につけて装着するライト。ただ、胸に提げて使っている人もよく見かける。
充電式と電池式がある。筆者としては、どちらかといえば、電池式を推したい。電池式は電池の交換が当然必要となるわけだが、逆にいえば、予備の電池をフィッシングバッグに忍ばせておけば、絶対に釣り場で灯りが確保できる。充電式は、よく「充電足りてるかな……」と釣り場についてから思うことがある。
長所
ヘッドライトの良いところは、何より使いやすいところだろう。長年の所作で、闇の中で照らすといえば、頭に自動的に手がいく人も多いはずだ。顔の動きに追従するので、自然に照らしたいところが照らせる。ガイドにイトを通すのもラクである。
そもそも暗闇用の釣りライトといえば、ヘッドライトの方が自然であると私も考える。チェストライトは、やはり格好面のものだ。
短所
どうしても頭に装着するものなので、髪型は乱れる。また頭のゴムも緩みやすい。だがそれ以外に目立つ短所はない。
各ライトの使い分け方法
なんともバカバカしい話のようだが、チェストライトとヘッドライトの使い分けは、一人で釣りに行くのか、二人以上で行くのか、そこで決めるべきだろう。チェストライトは格好がつくので、まあ気になる人の視線があるならコレにする。
ヘッドライトは格好はつかないが、実用的である。一人で行くならコレにする。