カサゴは漁港や波止のキワなどに付く。それも、地形変化の入った場所が身を隠しやすいのか、お好みのようだ。今回は良型カサゴが潜む「変化のある場所」を3つ紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)
「変化のある場所」とは
カサゴは波止際や、漁港の岸壁際など、足元に付く魚である。壁に張り付いているタイプと底に張り付いているタイプが多い。このような場所をワームで狙い打つのがカサゴゲームだが、あまりに広い漁港や波止の場合、キワといってもどこが狙い目かを絞りきれない。
そこで「変化のある場所」を打つ。ストラクチャーが絡んでいたり、岸壁にえぐれができていたりする、魚が身を隠せそうな場所だ。そういう場所ではカサゴはもちろん、メバルなどの根魚も同様に付くし、またその他にもアジやシーバスやチヌが付くこともある。また概してそのような変化のある場所では、大型が出やすい。
その1:堤防の継ぎ目
堤防はだーっとコンクリートを固めて作られたものなのだろうが、途中で必ずその製作工程の息継ぎする場所というか、別のブロックとまた別のブロックの継ぎ目の場所がある。
詳しくは、下の写真のようなものだ。
このようなちょっとしたくぼみも、カサゴは大好物。身を隠せる場所として、ほとんど確実に1匹は付いていると言ってもいい。表層を打てばメバル、中層からボトム、あるいはキワギリギリに打てばカサゴと2種釣ることもできる。
堤防の継ぎ目は日中の視認が利く状況で確認しておきたい。夜でも見えないことはないが、あまり身を乗り出して夜の堤防をのぞきこむのは危険だし、かといってヘッドライトで海面を照らすと魚にプレッシャーがかかってしまう。
その2:漁港の階段など
漁港には(おそらく)漁業関係者のための、水中に下っていく階段のようなものがついていることがある。この階段一帯は、アジ、メバル、カサゴといったライトゲームのターゲットの宝庫だ。
メバルは表層に、カサゴは底に付き、打ち寄せる波ではじけた気泡=プランクトンを捕食しにアジも溜まることがある。
ただ漁港の階段周りでは大型魚の活性が高いこともある。チヌ、シーバスがやる気マンマンな春先から夏にかけては、特に湾奥など大型ゲストの魚影が濃いポイントでは、注意しよう。カサゴ用の強めのドラグを入れていると、ライトラインは一発でブレイクしてしまう。
その3:ストラクチャー絡み
漁港にちょこっとだけ消波ブロックが点在していたり、沈み根が一帯を覆っていたりするようなポイントも、見逃せない「変化のある場所」である。消波ブロック、沈み根周りは、根魚と言われるまさしくこのような根に付く魚のカサゴのホームのようなものだ。確実に個体数が多い。そしてデイもナイトもチャンスがある。
デイはやじり型のジグヘッドにワームをセットしてダートさせて、エビを模して誘うといい。夜はブロックの横を撫でるようにリトリーブすると、カサゴがポンポンと反応する。