12月20日、茅ケ崎港の一俊丸から出船し、ヤリイカを狙ってみた。行程20分程度の近場で安定した釣果が出ているようで、釣況をお伝えできればと思う。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古谷健太)
テスターさんに聞いた攻略法
今回ご教授頂いた相模湾での今のヤリイカの狙い方をお伝えしよう。
新しい仕掛けを使用
まず、第一に「新しい仕掛けを使う」ということ。プラヅノもラインも数回の使用で白濁してくる。これによりヤリイカの乗りは格段に悪くなるとのことであった。
お聞きした話では、同じプラヅノでは2回の釣行が限界ということであったため、好釣果を求めるのであれば、仕掛けはできる限り新品を使用することとしよう。
徹底してボトム狙い
そして、ヤリイカは基本的にボトム付近の釣りになることが多いが、相模湾のヤリイカはその傾向が顕著で、上に上に探る必要は一切ないということである。着底での着乗りがなければ、ボトムを意識して誘いをかけることが重要で、何mもしゃくって誘うことはしなくても良いとのことだ。
ヤリイカの場合、仕掛全体の長さがかなりあるため、ボトムに錘がある状態でもだいたい10mはカバーできている状態であり、相模湾のヤリイカはその10mの間に張り付いている雰囲気であるため、上に上に誘ってしまうと仕掛けのほとんどがタナを外れてしまうのだ。
ヤリイカのアタリが感知できたあとは、手巻きなり、ゆっくり電動巻きなりで10mほど追い乗りを促すのはセオリー通りであるが、最初のアタリに関しては徹底したボトム狙いにこだわった方が良さそうである。
頻繁な「巻き落とし」が重要
着乗りから数回誘っても反応がなければ、すぐに20m程度高速で巻き、再度落とし直す「巻き落とし」が重要な戦略となるという。上述のとおり、上へ誘って粘るという釣り方よりも反応が無ければすぐに巻き落とし。「巻き落としの回数が釣果に与える影響は絶大」とのことである。
実際、他の方が着乗りをしているのに自分の竿には乗らないというタイミングでは、誘いを入れるよりもダッシュで巻き落としをした方が、反応が良かった。他の釣りものにも言えることであるが、ヤリイカも例外ではなく、落ちてくるものに反応する傾向が強い。
巻き落としを行った際には、アタリの可能性が高いことを意識して、その後のしゃくりに関しては油断なく、集中してアタリをとらえるようにしよう。
相模湾でヤリイカが狙える時期
お聞きした話では、相模湾のヤリイカ、特に行程も短い近場で狙えるシーズンはあと1か月くらいではないかという話であった。それを過ぎるとヤリイカは相模湾を抜けてしまうため、近場の良型ヤリイカを狙いに行くには新年早めがおすすめである。
近場で型もよく、引き締まった空気の中で富士山を眼前に眺めながら、新年の釣り運を占うのも一興であろう。
<古谷健太/TSURINEWS・WEBライター>