鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】

12月を過ぎた頃から三重・鳥羽沖の寒ブリの噂が耳に入ってきます。その中でも「菅島周辺が熱い」と情報をキャッチし、強丸からさっそく実釣してきました。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・山本良次)

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強丸で鳥羽沖ジギング

12月後半、強丸で鳥羽沖ジギングへ。ちなみに船長は自分で「じじぃ」と口にする、口の達者な頑固ですが気遣いのできる優しい船長です。当日は仲間の遊漁船とも無線で連絡を取り合い、朝イチからブリの回遊状況が入るなどの期待の持てる状況でした。

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】当日乗船した強丸(提供:WEBライター・山本良次)

また湾内でも魚探に多くのベイトが映るなど期待は高まります。釣行当日は風もありベイト反応も底付近ということでした。また天候も少し曇り空の予報だったので、少しの光にも反射するようにできるだけシルバー系のジグを使用し、ヘッドにグローが入ったジグを中心に選んで挑みました。船は朝6時過ぎに出船。

最初のポイントは景色の最高なリアス式の島々の内海に位置したエリア。出船した湾内にほど近く水深は約30mの風裏ポイントです。さっそく130g程度のジグを投げ入れて、軽くワンピッチでシャクりましたが、魚探でのベイト反応はあるものの全く反応しません。すぐに見切って次のポイントへ。

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】当日のタックル(提供:WEBライター・山本良次)

1m超のサワラ浮上

次のポイントは少し走った外海ギリギリの島々の入り江部分だったでしょうか。50m先には鳥山が見え、さっそく皆さんの士気が上がります。これはチャンスと私もジグを少し重めの165gにかえ「高速シャクリ」で挑みました。

やはり皆さんも同じ雰囲気を感じたのか、必死に高速シャクリでヒットを狙います。10分ほど経過した頃、ミヨシに陣取っていた人に強い引き。なかなか上がってきません。5分ほど経過した時に上がってきたのは、なんと1mを超える大きなサワラでした。どうやらフォールに反応したようです。これで皆の期待もマックスです。その後も必死にシャクり続けるも、残念ながら鳥山も去り、私はノーバイトに終わりました。

70cm級ワラサをキャッチ

このタイミングで「菅島周辺でブリが上がり出した」との無線連絡が…。船長はココをスグに見切り、約30分ほど船を走らせました。この菅島周辺のポイントは大型船の就航ルート付近でもあり、海底の起伏も激しく水深も約90mはあります。

そこでジグは185gのグローヘッドにかえて、我先にとばかりにジグを投入し、まずはワンピッチで狙います。3投目くらいに、底から10mほどシャクり上げたタナで「ん?オマツリか?」という感じの違和感があり、周囲を見ながら慎重に巻き上げると、ラインが急に走り出してドラグが滑ります。「キター」と思い、慎重に上げるもスグにドラグ音も鳴り止み「これはブリじゃないな~」と思っていると、やはり上がってききたのはまずまずのワラサ70cm弱でした。

着底と同時にブリヒット

気を取り直して同じくワンピッチでスローなシャクリを繰り返します。少し腕が疲れ始めた5回目の流しの時だったでしょうか、着底と同時に「ズドン」とリールが巻けなくなりました。「ん?根掛かりかな~」と思った瞬間に急にドラグ音が鳴りやみません。重みのある引き込みで、すぐにブリだと分かる重量感でした。

どうやらフォールするジグを追いかけて着底と同時にタッチ&ゴーで捕食したようです。しかし、なんというタイミングでしょうか。もうシャクり疲れて腕が上がりません。それも水深90mの底付近です。覚悟を決めるしかありません。腕もパンパンになりながら必死にハンドルを巻き続けるも、巻いた分だけドラグが滑ってラインが出ていきます。

それでも諦めずに巻き続け、約15分で何とか水面まで浮かせたのは、やはり丸々と太った魚体でした。そうです。当日のメインターゲットのブリです。寒ブリです。満足感しかありません。しかし、その満足感と同時に腕も体力も疲れ果て疲労感が襲ってきました。

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】シルバー系ジグにブリがヒット(提供:WEBライター・山本良次)

最終釣果

その後は船中で合計4匹の寒ブリが上がりましたが、さらに風が強く吹き始めたので湾内に移動しました。このポイントはハマチクラスかサゴシクラスの実績のあるリラックスポイントです。気楽に軽いジグに切り替えて、最後に60cmほどのサゴシを釣り上げ、13時過ぎに納竿となりました。

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】サゴシもヒットした(提供:WEBライター・山本良次)

最終的な釣果は目標としていた90cmには少し及ばずの長寸86cmで重さは5.7kgで、ブリというよりは「喧嘩ブリ」でした。その他、70cm弱のワラサと60cmほどのサゴシの2匹で合計3匹と大釣りとはいきませんでしたが、狙った獲物を獲得できた納得のいく釣行となりました。周りの動作に影響されずに、終始スローなワンピッチジャークを信じ、また船長の声掛けから海中の状況をイメージしたことが今回の釣果に繋がったと思います。

鳥羽沖ジギングで「寒ブリ」キャッチ 2月まではチャンス【三重・強丸】ブリは86cm(提供:WEBライター・山本良次)

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