チヌ&グレを狙ってのフカセ釣行で神戸・須磨一文字へ出かけた。午前中は反応も悪かったが、まきエサで本命を寄せ、さしエサのローテで寒チヌを仕留めた釣行をレポートする。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・永井芳明)
須磨一文字でフカセ釣り
12月13日、筆者が所属する波友会の納竿釣行で、地元・神戸の須磨一文字へ釣行した。事前情報では、チヌ、グレとも好調なようで両方を狙っての釣行となった。
今回の参加人数は5人と少ないが、やはり気の知れた仲間たちとの釣行は、朝の準備から楽しい。今回はチヌ、グレともに狙うということもあり、実績が高い1番波止に渡ることにした。
1番波止に渡堤
1番波止では、東側、西側、沖向き、内向き、水道側などどこでも実績があるが、今回は一番東側に皆で釣り座を確保することにした。沖向き、内向き、水道側と各々に分かれて準備をする。
しかし、朝はすこぶる寒く、持参していたコンロで暖かいコーヒーを飲み、身体が温まってから本格的に釣りを開始した。
当日の仕掛け・エサ
当日の仕掛けは、竿ががま磯チヌスペシャル黒斬0.6号にレバーブレーキ付きスピニングリール2500番をセット。道糸はアトミックスライダー磯クリアーブルーの1.75号、ハリスはウルトラフレキシブル磯1.2、1.5、1.7号を使用。針は鬼掛・軽攻めチヌ3号、ウキは煌黒(G2)をセットし、ウキ止めなしのスルスル仕掛けで、まずはオモリは付けず、ゆっくりと反応のあるタナを探す。
この日のエサはまきエサがオキアミ3㎏に釣具店オリジナルまきエサ5㎏、米ぬか2kgを入れて粘りが出るまで練り上げた。さしエサの種類も今回は生オキアミ、加工オキアミ、練りエサ、コーン、ボイルオキアミと、いつも以上に種類を多く用意し、さしエサをローテーションしながらその日の当たりエサを探していく作戦にした。
まずは、生オキアミをさしエサにして付け状況を見る。足元には大量のエサ取りがひしめき合っている。足元にまきエサを10杯ほど打って仕掛けの投入位置にも同量のまきエサを撒いた。
オキアミは秒殺
期待を込めた1投目。ウキに反応がない状況でさしエサがなくなる。ローテーションするも、どのエサも秒殺でなくなる始末。事前情報では、グレは、浅いタナで見えているらしいが、当日は終始、グレの姿は見えなかった。
そこで狙いをチヌ一本に絞り、ウキの周りにチヌが寄るまでまきエサを10杯程度ずつ撒いていくも、11時頃までエサ取りのアタリしか出ない状況だ。そこで仕掛けを変更することにした。
ウキをエイジアLCの5Bにし、ウキ止めを付けた半遊動で狙う。ハリス2ヒロと遊動部分を半ヒロ取った、ウキ下2.5ヒロで水道側の向こうにある堤防近くを狙ってみる。オキアミは瞬時になくなるが、練りエサは多少は残るらしくエサ取りをかわしていけそうだ。
コーンエサに40cmチヌ
ただ、チヌからのアタリはなく、カンダイ(コブダイ)が良いアタリを出してくれたくらいで、本命からのアタリをとらえることができない。そこで、皆で昼休憩を兼ねて気分転換をしてから再度チヌを狙う。休憩を挟んだのが良かったのか、当日初の引ったくるアタリが出た。アワセも決まり、やり取りを開始する。
竿からはチヌ独特の竿を叩く引きを感じ、チヌと確信してやり取りを楽しむ。無事タモに収まったのは40cmほどのきれいなチヌだ。
この時のさしエサはコーンの3粒掛けだった。しかし、コーンばかり使うとエサ取りに取られるので、ローテーションしながらコーンのさしエサを多めに組み込んでいく。