2020年東京湾でテンヤタチウオが大流行!しかし沼津に馴染みが深い筆者にとって、テンヤを使用したタチウオ釣りと聞くと真っ先にサーベルテンヤが頭に浮かんでしまう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・藤倉聡)
船宿「城」でタチウオ釣り
昨年沼津戸田の「たか丸」で妻と夜釣りのタチウオ釣りに行ってきた。妻はこの時初挑戦で「ハゼより簡単♪」と豪語しながらその楽しさに魅了された。今回は妻の実家から車で10分の距離にある沼津外港の船宿「城」から釣りに行ってみる事にした。
船宿の「城」の船長は親子で2人。気さくな船長が色々教えてくれるので初心者も安心して乗船できる。夜釣りのタチウオはじめ、シーズンにはアカムツやオニカサゴを狙ったり、夏場には落とし込みでの釣りも行っている。また座席も予約順なので急いで席を取りに行く必要が無いのも気が楽で良い。
サーベルテンヤ釣法のタックル
サーベルテンヤとは、釣り具の「イシグロ」が発案した沼津発祥の釣り方だ。タックルを紹介しよう。
ロッド
ロッドは真鯛の一つテンヤ用やタイラバ用のロッド。またはイカメタルや2m前後のキス竿でもOK。
リール
小型両軸リール又は小型スピニングリール。
ライン
PEライン0.6号から0.8号を150~200m巻いておく。リーダーはフロロカーボンライン4号~5号を2~3m。さらに先糸を加える場合は、フロロカーボンライン11号前後を20cm位結ぶが、筆者は使用しないでリーダーを蛍光パイプで保護して先糸は使用しない。
サーベルテンヤ仕掛け
現在2代目サーベルテンヤi4と3代目サーベルテンヤEvoが主に使用されている。テンヤの重さは沼津では、30g又は56gを水深や潮の流れに寄って選択する。カラーはフルグローをベースとして、その他複数のカラーを用意してその日の状況に寄って決めていきたい。
エサ
エサはサンマの切身がメイン。その他、サバの切身等が使われることもある。エサの付け方は縫い刺し(皮から刺したら次は身から刺す)反転させて指で押し込むようにして、止め具あるいはクロスホールドシステムに挟み込む。仕上げに皮にもう一度刺せば完了。ポイントはエサを真っすぐにしっかり付ける事。
釣り方
基本的な釣り方は船長の合図で仕掛けを投入したら、スピニングリールの場合指示棚の10m位手前からテンションを掛てゆっくりと落としていく。まずはこのフォールでのアタリを取ることに集中したい。
指示棚まで落としたら竿を大きくしゃくりあげ、リールを巻きながら竿を水平に戻していく。仕掛けが馴染むまで数秒ステイ。アタリがなければ、繰り返し上へ上へと誘っていく。
ジギングのようなハーフピッチ又はワンピッチジャーク等も有効なので、その日のタチウオの活性に合わせたリズムで誘いあげる。キャストしてカーブフォールさせる釣り方もかなり有効だ。フォール中のアタリは即合わせで、それ以外はしっかり食い込むまで待ちたい。取込みの際の注意点としては、必ずリーダーを掴んで行う事。これは魚が外れた時に、フックが宙を舞い他人へ怪我をさせない為にも必ず行いたい。
当日の状況&作戦
11月某日昼間は暖かかったが夜は次第に寒くなってきた。予報では風がやや強めだったが思ったより釣りやすかった。ポイントにより白波が立ち一時はどうなる事かと思った。
船の状況としては、新型コロナ対策で片玄3名ずつ計6名。かなり混みあうかと思っていたのでポジティブサプライズだった。
当日の作戦としてまずサーベルテンヤのカラーはフルグローから開始してみる事にした。アタリがなければテンヤの色を変えたりアシストフックを外すなど色々考える事にした。また、一番厄介なのはタチウオの鋭い歯によりPEラインが切られることなのでフォール中のアタリは極力集中して取るようにしたい。また、棚よりなるべく仕掛けを沈めないようにしてタチウオからの攻撃を回避するように努めることにした。