ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?

2020年東京湾でテンヤタチウオが大流行!しかし沼津に馴染みが深い筆者にとって、テンヤを使用したタチウオ釣りと聞くと真っ先にサーベルテンヤが頭に浮かんでしまう。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・藤倉聡)

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藤倉聡

主に東京湾、駿河湾(沼津近郊)で釣りをしています。釣りインストラクター東京(JOFI)と千葉(COFI)に所属。インド料理作りにも夢中です。

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船釣り エサ釣り

航程30分ほどでポイント着

16時に沼津外港に集合すると船がやってきた。

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?沼津港の様子(提供:WEBライター・藤倉聡)

「サーベルテンヤでの釣り人は左舷でどうぞ」との事だったので、私は左舷大艫、妻はその隣で釣ることにした(結局サーベルテンヤでの釣り人は私達夫婦2名のみ)。16時半に出船。エサは船長がサンマ、サバ、イワシの切身を配ってくれた。

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?使用したエサ(提供:WEBライター・藤倉聡)

航程30分ほどで最初のポイントに到着。辺りを見回すとなんと私たちがいつもボートで釣りをしている我入道海岸沖のヒイチ根ではありませんか!?実は先日ボートで釣りをしている時にタチウオらしき反応があったが、乗合船でも狙うポイントだったとは恐れ入った。

深海魚スミヤキ浮上

船長の「やってー。明るいうちは底付近でイトヨリが掛かるよ」とのアナウンスでスタート。

まず、妻に復習の意味を込めてエサの付け方や誘い方などのレクチャーを開始する。実はすぐに釣れると思っていたが、なかなかアタリがない。筆者も釣りを開始するが、全くアタリを感じない。「まだ明るいから暗くなってからが勝負かな♪」と早く陽が沈んで欲しいと思いながら釣りをする。

船長はポイントを大きく移動。1時間ほどで到着。「水深は86m。やってー」と船長の合図で再開。すると早速釣れた釣り人に船長が棚を聞きに行き「45m」と教えてくれる。潮がかなり速くて仕掛けがなかなか沈まない。妻の仕掛けはどんどん艫側に流れ出て行きかなり釣りづらそう。

妻に「テンションをかけてなるべく真下にラインが来るように」、とアドバイスする。すると、仕掛けをフォール中の筆者にアタリが来た。「変だ、何か違うぞ」とリールを巻き始めると上がってきたのは「クロシビカマス(スミヤキ)」。

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?深海魚クロシビカマスも(提供:WEBライター・藤倉聡)

流石、深海魚の宝庫駿河湾。以前、船で隣の釣り人が「クロシビカマスのタタキを軍艦にして食べたら凄く美味しかったですよ♪」と言っていたので、今回密かに期待していたがまさか釣れるとは思わなかった。嬉しい。

本命タチウオ登場

再び45m付近であたりを感じてあわせると「ガツン!」と確かな手応え。上がってきたのは本命のタチウオ。さらにタチウオを追釣。しかしながら、妻にはアタリすらない様子。

昨年初挑戦の時は、タチウオの活性が良すぎて正確な棚取りを必要としなかったので、妻は棚取りの仕方がよく分かっていない様子だった。そこでPEラインは10mごとに色分けされていて、更に1mおきに目印が入っているので、それでタナの目安を付ける様にするようにと教える。

すると、妻にもタチウオがヒット!抜き上げて無謀にも素手で針を外そうとしている。タチウオの歯は危ないのでプライヤーで針を外すようにアドバイスを送る。

私は自分の釣りに戻る。がしかし、しばらくして妻の様子を見ると先程掛かったタチウオを外すのに悪戦苦闘している。掛かったタチウオのフックが外せない様だ…。「フックをプライヤーで掴んで反転させれば外れるよ」と教える。そう言えば昨年は全て私が外していたので、妻が外せないのも無理はない。念のためクーラー投入時にフィシュグリップを渡す(ない場合はタオル等で掴んで入れたい)。

バラシ頻発

遂に入れ食いモード突入か!?と思ったが、その後アタリはあるが掛からない。掛かっても途中でのバラシが多発!特に水面での取込み時のバラシが何度もあり悔しい。

バラシだけなら我慢できるがラインまで切られてしまうとストレスが溜ってくる。妻はリーダー、私はPEラインを切られてしまった。対策はしたがある程度切られるのは仕方ないのかもしれない。ちなみに切られたPEラインとリーダーの接続は電車結びで素早く結んでいる。この結び方でタチウオが掛かって解けたことは一度もないので限りある時間を有効に使いたい。

エサもサンマ、サバ、イワシなど色々試すがどれもアタリはあるもののヒットに至らず…。釣り方も誘う幅やスピード等を変えてみたが効果なし。タナが20m位まで浅くなってきたので、キャストして探ってみても掛からない。まさか、こんな苦戦を強いられるとは思ってもみなかった。

すると次第に風が強くなってきて海も白波が立ってきたので船長はポイントを移動。テンヤを30gに変えてマックスシャフトを付け加えて投入。

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?マックスシャフトを装着(提供:WEBライター・藤倉聡)

アタリはあるが掛からない時にマックスシャフトは効果的。すると「きたー♪」久し振りのヒット。ようやっと3匹目をキャッチした。妻は黙々と釣り上げている。カマスまで釣っていた。

ご当地釣法『サーベルテンヤ』でタチウオ釣り 好ゲストには深海魚も?カマスもゲット(提供:WEBライター・藤倉聡)

いつの間にか、私より妻の方が釣っている。その後船長はポイントを転々として、沖上がり終了間際に2人とも1匹ずつ釣り上げて納竿。

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