晩秋を迎え、冬の足音が近づくころになると、ベイエリアのライトゲームが面白くなってくる。仕事帰りでも釣行できる手軽さが魅力だが、奥の深さを感じる釣りでもある。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 編集部)
釣り方の基本
では具体的な釣り方を説明していこう。
取りあえず1尾を釣るなら
取りあえず魚を手にしたい!という人なら断然ジグヘッドリグがお勧めだ。目の前でボイルやライズが頻発している……という状況なら別だが、通常であれば1g前後のジグヘッドに2inch前後のワームをセットしたものを結ぶ。
ポイント選び
どの釣り場でもいえることだが、最初に狙いたいのは常夜灯や明かりの周り。超のつくほど定番のスポットだ。明かりに集まったプランクトンと捕食する小魚が集まり、その小魚を捕食するフィッシュイーターが集まる。いわばプチ生態系が作り出されるわけだ。
とりわけフィッシュイーターたちは、明かりのド真ん中で捕食していることもあるが、それはよほど高活性の場合だけ。基本的に明暗部の暗部に身を潜め、境を通過する小魚に狙いをつけている。したがって明部のド真ん中を通すのではなく、境部分をかすめるようにルアーを通すイメージを持っておこう。
レンジ(水深)
まずジグヘッドをキャストしたら、上のレンジ(タナ・水深)から順に探っていく。着水してすぐに巻き、次は着水してからカウントを刻んでいく。3秒沈めて、5秒沈めて、10秒沈めてと、徐々に下のレンジを探っていくわけだ。最終的にアタリがなければ、底まで落としてゆっくりリトリーブ。
また巻く速度も変化させてみよう。速く巻いたり遅く巻いたり。これだけで、1つのトレースコースだけで、探る方法がたくさんあるのだ。
ルアーチェンジについて
この組み合わせを次々に試していき、その日のヒットパターンを探っていく……というのは、あくまで理論上の話。実際にセイゴやアジなどが群れていれば、何らかの反応はあるはず。魚がいてもこのパターンしか釣れない!ということもあるが、大抵の場合ショートバイトなど何かしらアタリは出る。
そこで次の一手はルアーチェンジ。ショートバイトでハリに掛からない場合は、まずジグヘッドの重さを軽くしよう。魚にワームを吸い込みやすくしてやるわけだ。さらにワームの長さやカラーなども変えていく。
シャローはプラグ&ミノーで
明かり周りでライズやボイルが起きているならプラグの出番。これもボイルのド真ん中に投げるのではなく、少し外して投げ、魚がいるであろうエリアを通してくる。水面上や直下で反応がなければ、ミノーでもう少し下のレンジを探る。こちらもジグヘッド同様タダ巻きで使う。
ボトムはジグヘッドで
表層でも中層でもヒットがなければ、底狙いに切り替えてみよう。底にはみんなのアイドル、カサゴが待っている。水深のある釣り場なら、ジグヘッドを重くして確実に着底が分かるようにしたい。底に着いたらゆっくり持ち上げて落とすリフト&フォール、さらに少しタダ巻きしてからまた底に落とす、などの誘いが有効だ。
アタリはグッとティップを押さえ込んだり、着底した瞬間にコツンと手元にきたりする。アタリがあれば即アワセ。カサゴやソイはモタモタしていると根に潜られてしまうので、一気に巻いて浮かせてしまおう。