秋の最盛期を迎えている神戸・「和田防波堤」へ2週連続で出かけた。日中のノマセ釣りは撃沈…。しかし、電気ウキ釣りで40cm前後の大サバをキャッチできた。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)
和田防波堤の概況
和田防波堤(和田防)、沖新波止、ポートアイランド赤灯波止と3つの沖堤防がある好釣り場、神戸港西エリアは、秋の最盛期を迎えている。しかし、今年は青物大フィーバーとなったがゆえに、例年とは勝手の違った一面も目の当たりにした。今回は、そんな和田防波堤の様子を、私の実釣を交えてレポート。
なお、釣り場の基本情報などは、以前の投稿「大阪湾の沖波止紹介:神戸港西エリア3つの沖堤」をご覧いただきたい。
沖防波堤での秋のターゲットは、青物(ハマチ~ブリ、サゴシ~サワラ)、タチウオ、良型のアジやサバといった回遊魚が主役。ルアーマンを中心とした多くの釣り人が最も多く訪れる時期ではあるが、今年は青物が絶好調な一方で、「陸っぱり」と呼ばれる陸続きの釣り場の減少が重なった結果、沖防波堤には例年とは違った想像を絶する数の釣り人が押し掛けている。
混雑の理由
以前から人気のある神戸港東エリアの沖の波止が、多客と送客の安全上の理由からキャパオーバーとなり、あぶれた釣り人が西エリアに流れてきた、という構図。複数の渡船店が、始発便の繰り上げを余儀なくされる事態となってしまった。
ルアーマンが林立する沖の新波止だけでなく、昨年までは比較的ゆとりをもって釣りを楽しめた長大な和田防波堤までが、夜明け前に沖向きの釣り座は全て埋まってしまう大激戦区にかわり果てた。
河内渡船の始発は早朝3時40分
こうした状況を事前情報として得ていた私は10月25日の日曜日、神戸港西エリアの老舗ともいえる河内渡船を利用して、和田防波堤に釣行した。しかし、当日の始発便は4時に設定していた臨時便がさらに繰り上げとなり、深夜ともいえる3時40分発の異例事態。
沖波止に着くと、釣り人たちは少しでも良い釣り座を確保しようと、足早に散っていく。私も当初予定していた東寄りの場所に釣り座を確保したが、他の渡船店も含めた後続便の釣り人が次々と波止に上がり、夜明け前には沖向きは満杯。最終的には私の両隣の間隔が各5mに満たない混雑の中での釣りとなった。
電気ウキ釣りのタックル&エサ
始発便の繰り上げ出船により早く波止に上がることができたので、夜明けまでまとまった時間が得られたことをチャンスと捉えた。まずはタチウオ狙いの電気ウキ釣りをスタート。
タックルは、後にノマセ釣りにも使用する遠投カゴ釣り仕様の磯竿5号に、道糸4号を巻いたスピニングリールをセットし、そこに電気ウキとケミホタル75ブルー、タチウオ1本バリのワイヤーハリス仕掛けというオーソドックスな組み合わせ。さしエサは、以前の神戸港東エリアの釣行で、タチウオとデカアジが食いついてきた、小粒の冷凍イワシを持ち込んだ。