香川県下一帯で好調が聞こえてくるショアジギングで、青物に初挑戦した。親切な周囲の人にも助けられ、ハマチをゲットした釣行をレポート。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・池下洋平)
香川のショアジギングが好調
10月に入り筆者の住む香川県一帯で、ハマチが好調との情報があった。釣具店の釣果情報やSNSでもハマチの話題がたくさん出てくる。聞けば、毎年この時期になると「青物祭」となり、ショアジギングが賑わうそうだ。
そういえば昨年も親しいアングラーが「ショアジギングを始めた」と言っていて、筆者も入門用ロッドを入手したが、昨年は結局行かずじまいだった。
前述のアングラーは今年も2度釣行し、それぞれハマチを釣ったと言っていた。しかし土日となると、ものすごい人出で、場所取りが大変らしい。それならば平日休みを利用しよう…と考えた。とは言うものの、二児の父である私は、子供の送迎という重要な任務がある。チャンスは朝マヅメ1時間のみか。
当日のタックル
釣行前夜、リールとリーダーを選んだ。所持している中で最も大きい番手はC3000番のエクストラハイギア。ハマチクラスならなんとかなるだろうか…。ラインは確かPEライン1号を150m巻いていたはず。20lbのリーダーをノーネームノットで結束した。
ジギングといえば、カヤックでスーパーライトジギング(SLJ)を行っているため、アシストフックの作り方はなんとなく知っている。この日は2本だけ新たに作って翌日に備えた。
当日のスケジュール
午前4時30分起床、4時50分に自宅を出発し、今年爆釣しているという漁港に着いたのは5時10分。まだ真っ暗なのに、すでにたくさんの車が止まっている。防波堤にも人、人、人。
なんとか釣り座を確保し、夜明けを待つ。釣り始めたのは5時50分頃からだ。明るくなると、周囲が一斉にキャストを始める。しかし、歓声は上がらない。たまに水面でライズが見られる。筆者も一度だけハマチらしき青物が跳ねたのを見た。
沈黙の第1ラウンド
6時30分になり、何ごとも起こらないままの納竿となった。
帰り際、隣で釣りをしていたおっちゃんから「もう帰るん?釣れるん、これからやのに、残念」と言われた。おっちゃんの言葉がずっと頭に残っていたので、用事を済ませてから、再度同じ場所を訪問したのが9時30分だった。
朝マヅメより人が増えているし、駐車場もいっぱいになっている。実際にバケツで血抜きをしている人もちらほら。沖合には遊漁船の船団もできていた。まだ祭は続いているのか?奇跡的に朝と同じ釣り座に入れてもらえ、隣のおっちゃんに基本を教わりながら、9時40分に釣りを再開。
基本の釣り方を享受
隣のおっちゃんは、私が不在の約3時間で2匹のハマチを釣り上げていた。ショアジギングはこの日が初めてであることを伝えると、釣り方をていねいに教えてくれた。
聞くところによると、朝マヅメは表層狙いだが、日が昇ってからはボトムで釣れることが多いらしい。ジグのカラーはベイトによってかわるが、この日はベイトがイワシなのでピンクが好調だったとのこと。
基本の釣り方は、着底→ワンピッチジャークを15回(1秒間に2回転程度の速さ)→着底…これを繰り返すシンプルな釣り。ポイントは「しっかりと底を取ること」だそう。
納竿間際にハマチがヒット!
釣り再開後、ぎこちないワンピッチジャークを繰り返す。何度かアタリらしきものはあるが乗らない。およそ1時間の間に隣のおっちゃんは3本掛けていた。反対側でも2本釣っているのを見た。シンプルな釣りだが、何か差があるのだろう。
そう思っていた時、反対隣のお兄さんが痛恨のバラシ。その後、ルアーをいじり、数分後に再度ヒットさせ、今度は見事にGET。どうやらフックを新しいものに交換していたらしい。
午後から用事があったため、11時30分がタイムリミットだ。せめて1匹は釣りたい。遠投し、教わったことを繰り返していたが、何度かのアタリと、1度一瞬乗ったけれどすぐにバレる…ということがあっただけだった。
焦りもあり、遠投後のワンピッチジャークから、飛距離の半分くらいのところで高速巻きにかえた瞬間にドスン。ついに筆者の竿が曲がった。この日のアベレージサイズ(40~45cm)のハマチだが、青物だけにパワフルな引きを楽しみ、ランディングは隣のお兄さんが助けてくれた。