海に『外来魚』は存在する? 船に乗って異国のサカナが入国することも

海に『外来魚』は存在する? 船に乗って異国のサカナが入国することも

「外来魚」と聞いて思い浮かぶサカナと言えばブラックバス・ブルーギルなどの「淡水魚」ばかり。海には外来魚はいるのか気になり調べてみました。

(アイキャッチ画像提供:PhotoAC)

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その他 サカナ研究所

日本のサカナが海外で発見される

しかし、この生き物が持ち込まれる事例については、一方的ではなく双方的な問題です。過去の事例としては、日本原産のスズキやハゼの仲間が海外の海で発見されています。

彼らは汽水域を好んで生息する生き物ですので、環境の急激な変化にも対応できる丈夫なサカナです。

他にも日本原産のワカメが海外の海で繁殖してしまった前例もあり、日本のように海藻を食べる文化が無い国にとっては、非常に厄介な存在かもしれません。

固有種を守ることも大事

海外から意図せず、日本の近海に生き物がやって来る方法は数多くあるでしょう。ですので、持ち込ませないことを徹底するだけでなく、減りつつある固有種を守っていくことも同じくらい重要なのです。

海外から養殖用のサカナを輸入する場合は、脱走しないように細心の注意を払う。サカナを飼うなら、最後まで責任を持って管理する。

法律の有無ではなく、そういった一人一人の行動が日本固有種を守る一番のカギなのかも知れません。

<近藤 俊/サカナ研究所>