関東エリアの遠征釣り代表格「銭洲」。船釣り師の憧れでもありますが、独特のルールも。今回は、初めての釣行で苦労しないためのポイントを紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・尾崎大祐)
「銭洲」とは
静岡県の石廊崎から南へ75km。絶海に浮かぶ岩礁群周辺海域が「銭洲」です。銭洲のシンボルともいえるネープルスを中心にヒラッタイ、大ダルマ、小ダルマ等、10か所の岩礁群の周りには根が連なっており、その名の通り「行けば必ず銭になる」と言われるポイントが点在し、大小様々な魚が潜んでいる漁場です。
「特別な漁場」と表現しましたが、もちろん特別な釣り人だけが行ける場所ではありません。時期や釣り方次第では、初心者でも釣りに行くことができます。かといって準備不足で出かけるのはNG。
舵丸さんを例にポイントをまとめましたので、参考にしていただければと思います。銭洲の更に南、イナンバ遠征も可能な高速船です。
ポイント1:釣行の流れ
沼津港出港は基本夜中の2時(要確認)。他の釣船同様、余裕をもって遅くとも30分前には港に到着するようにしましょう。乗船後は操舵室前方と後方にある個別ベッドでひと眠り。そして朝日が昇る頃にスローダウン。眠っている間に銭洲到着です。
銭洲に到着しても慌ててはいけません。協定で7時より早く釣りをはじめてはいけないからです。ただし、活きエサのムロアジ釣りは6時からOK。
うねりがあって到着が遅れる事もありますが、凪なら余裕を持って到着するはずなので慌てず準備できると思います。そして終了はこれも協定で13時まで。6時間たっぷり釣りを楽しんだら着替えてまたキャビンでひと眠り。16時前後には沼津港到着です。
ポイント2:キャビンでの注意点
遠征船は航程が長く、移動中はキャビンの個室ベッドを使用します。個室ベッドに設置されているマットや枕等は清潔に使用するようにしましょう。特に復路は注意が必要。暑い夏場は必ず着替えとタオルを持参し、シャワーを浴びてからキャビンに入るようにしましょう。
また、航行中はかなりのスピードを出しており、港付近は凪でも途中うねりがある海域を通過することがあります。トイレは出港前に済ませておき、もし航行中に行きたくなったら船長に一声掛けてから利用しましょう。誰も知らぬ間に暗い海に落ちたら、まず助かりません。