7月24日。三重県度会郡南伊勢町からボートで出船し、エサ・ルアーでマルチな釣りを楽しんできた。キス、ハタ、マダイなどに出会えた釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松永美則)
三重・宿浦周辺でボート釣り
7月24日、三重県度会郡南伊勢町からボート釣りへ出船。まずはシロギス狙いからスタート。
今回のタックルはアナリスターキス180に2500番のスピニングリール、ラインはPEライン1号を巻いた。ラインの先には先イトとしてフロロカーボンライン3号30cmを付け、テンビンに結ぶ。シロギスタックルの中で私はテンビンを重要視している。仕掛けが絡むと魚は食いつかないので、絡みにくいテンビンを選択することが重要である。
当日の戦略
当日は中潮で8時満潮、14時30分干潮の潮汐で、潮止まり前からサオを出すことになる。シロギスもしくはメゴチが釣れれば、「照りゴチ」と呼ばれるこれからが旬のマゴチを狙って泳がせノマセ釣りをして、二兎を追ってみようという戦略である。
また、前回もタイラバで根魚やマダイが釣れたこともあり、エサ、ルアーにこだわらないマルチな釣りを展開していく。心配は降り続いていた雨の影響による水潮か。
まずはシロギス釣りから
宿浦から6時に出船し、宿田曽方面へ。大突堤付近ではなく漁港前300m沖にある葛島周辺がポイントになる。砂地に海藻がところどころにある海底で、根掛かりが全くないわけではないため、仕掛けは複数用意しておく方が無難だ。水深は干潮時には底が見えるくらいの超浅場から15mまでである。
オモリは10号を中心に最大でも15号まであれば潮が速くても対応可能だ。潮と風の向きが同じ方向であると、船が一気に流されてポイントがすぐに通り過ぎてしまうので、そのようなときにはシーアンカーを投入し、程よい流れ方に調整が必要だ。
しかし、30分ほど例年釣れるポイントを流すが、アタリすらない。岸壁に近い場所で釣れることがあるため、寄っていきたいところだが、四連休中で釣り人が多く、投げ釣りをしている人もおり、邪魔になるので寄せることができなかった。
そんな中、ところどころでボイルが発生し、小魚が泳いでいるのが見え。仕掛けを回収してくるときに追いかけてくる魚が見えた。カンパチの幼魚シオだ。じゃれてくるが、ヒットには至らない。
魚の活性は上がってきたのか、同行の櫻井さん、中西さんに続いてシロギスをヒットさせることができた。時合いは短時間で3匹釣りあげたところでアタリが遠のいた。
泳がせ釣りでイネゴチ
シロギスを狙っていたが、シオに追い回されていたウルメイワシが釣れたため、泳がせ用の仕掛けで鼻と背中にハリを掛けて投入した。
タックルはロッドがライトゲームXV MH-180、リールはライトゲームICV150HにPEライン1号、自作の泳がせ仕掛けだ。
ウルメイワシがこの海域で釣れたのが初めてであったが、エサにはもってこいの大きさであり、答えはすぐに出た。サオ先が「ガクガクガクッ」と海面に向かって突き刺さり、アワセを入れてファイト。激しい突っ込みを見せて上がってきたのは、狙っていた「照りゴチ」の近縁種のイネゴチであった。大きさは50cmあった。
体色や模様は砂底などに溶け込んだ色をしていて、獲物を待ち伏せ、小魚や甲殻類などの動物質のものを食べる。産卵期は5~9月頃で、大きいものでは50cm程に成長するとある。翌日にフライにして食べたが、身がしっかりとしており、おいしくいただいた。
タイラバで根魚&マダイ
宿浦周辺はマハタやオオモンハタ、カサゴなどの根魚やマダイがタイラバでよく釣れる。水深は25m程度が平均であるため、タングステンであれば45g、ナマリであれば60g程度をファーストチョイスとし、潮流によっては80gを投入することもある。
魚探を確認し、瀬に沿って流しているとカケアガリ付近でヒット。リーダーが擦れているのがわかる。根に入り込まれる前にやや強引にやり取りし、上げてきたのはオオモンハタであった。毎年ハタは釣れるが、昨年はマハタが多かったが今年はオオモンハタが多い印象だ。その後はカサゴやマダイもタイラバでヒットした。
メタルジグでワカシ手中
続いて、前回の釣行で釣れたワカシ(ブリの若魚)が二回りの潮を経て大きくなっているか調査のためにO2メタル40gを沈めてジャークした。底から10m程度でヒットし、上がってきたワカシは前回より一回り大きくなっていた。秋口まで湾内で成長してほしいものだ。