北陸エリアで夏の大人の夜遊びと称される釣り「イカメタル」が流行中。ターゲットは高級イカであるアカイカ(ケンサキイカ)だ。7月5日、金沢沖周辺に釣行した。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・村山雅治)
北陸のアカイカシーズン
今シーズン、北陸エリアのアカイカ釣りは異常気象のせいか、6月中旬~8月末までとなっているようですが、もしかすると9月中旬まで釣れ続くかもしれない。特に金沢近郊から能登北部の富来近辺までは、夏(7、8月)の間は、岸から海を眺めると毎晩のようにアカイカ船の光が多数も見える。
最近の代表的な釣り方は、イカメタルによるライトタックルを使用したゲームだ。鉛スッテ単体にドロッパー(スッテ)を1本もしくは2本付けられるイカメタルリーダーを用いたシンプルな仕掛けが特徴だ。
当日の状況
釣行日は7月5日。当日は17時30分に集合して出船、23時納竿のスケジュール。今回は金沢沖の近場ポイントでの釣行となった。お世話になったのは、金石港から出船する第五天照丸。ほとんど夏の間をアカイカ釣行のみで出船しているそうだ。
当日の天候は、雨が降りそうな感じだったが、案外穏やかで、波高は0.5m前後と凪の状況だった。金沢沖での概要としては、水深が38~41m前後のポイントが中心で、シーアンカーを入れて流す。
天敵サワラ&クラゲが大量発生
しかし、近辺ではナブラが出るなど、サワラが多数いるようで、ジグを持ってくれば別にライトジギングもおまけとして楽しめたと思う。ただ、イカメタルの時にはサワラは天敵であり、非常に釣りづらい状況であった。また、エチゼンクラゲが大量発生しており、PEラインにクラゲの足が絡んで非常に悩まされた。
当日のタックル
タックルはロッドがエメラルダスMXイカメタルにリールはPEライン0.8号を巻いた紅牙X・ICでリーダーはフロロカーボンライン1号を使った。仕掛けは、ドロッパーを2個付けして合計3本バリのオバマリグを使用した。
当日の戦略
戦略としてはまだ明るいうちはアカイカは底にいる状態とのことから、暗くなって船のライトが点灯し、イカが集まるまでは以下の戦略で臨んだ。
1、底まで鉛スッテを落とし、1mほどリールを巻いたら5回ほど小刻みに軽くシャクる。
2、20秒ほど停止してアタリを待つ。
3、アタリがなければ大きくシャクり、また10秒ほど待つ。
4、それでもアタリがなければ2mほどリールを巻き、最初の底取りから始める。
攻めるタナは底から15mまでで、反応がなければ再びボトムへ仕掛けを落とした。
サワラに苦戦
この戦略で前半のまだ明るいうちから探ってみたが、後半に入って船のライトの集魚効果が現れるまでは、底の方でヒットしたのは2ハイのみ。また、周りにはサワラなどのフィッシュイーターによるナブラが出ている状況であり、アカイカ狙いは難しい状況だった。
後半は作戦変更
20時頃から後半に向けて、船のライトが点灯してイカが集まりだした頃から、周りではボチボチとアカイカが釣れ始めていた。あまりにもアタリがなく釣り難かったため、スッテを全て蛍光タイプに変更した。
また、エチゼンクラゲの大量発生により、PEラインにクラゲのカスがまとわりつき、非常に釣りづらい状況だったので、毎回タオルでPEラインにまとわりついたクラゲのカスをふき取りながら釣るという始末。タナを底から15mまでの範囲を探るのではなく、水面下10mまでの広範囲に探ってみた。