滋賀県安曇川水系内でも一番解禁の遅い葛川、今年は6月27日(土)が多くの釣り人を迎えて大盛況の解禁日となった。組合のお手伝いで午前中は監視員としてパトロールしながら集めた全川の情報と、私自身の釣果を紹介したい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野広行)
昼過ぎから私も参戦
午前中の監視を終了し休憩していると、さきほどの釣り仲間から「早く来い!」との嬉しい催促だ。雑用を済ませ午後2時に仲間のもとに向かうと、「釣り返しが効くか試してよ。」と、さんざん当人が早朝から攻めたポイントを釣れと言う。そこで、これまでの状況を丁寧に細かく教えてもらう。
流れの筋や石の表裏からの野アユの掛かり具合を聞き、まずはそのとおりに攻めてみるとやはり掛かりが遅い。ようやく対岸の際で掛けると、これがまた素晴らしい良型のまっ黄色の美形アユだ。「これはいるよ!」と友人に伝え、仕掛けを張り替えた。
オトリをミリ単位で静かに泳がせ
タックルは、サオが9mで、水中イトはアーマードFH鮎0.06号 、ハリはシワリタイプ6.5号の3本イカリとした。
解禁のサラ場の一番アユは一発で掛かるが、徐々に釣り荒れて、おびえたアユはいても掛からないと考えた。そこで、オトリをじっくりミリ単位で静かに泳がせることを心掛けた。
目印がじわりじわりと上流に泳ぎ、周りの野アユが近づき不自然に目印がぶれたら緊張して待つ。すると、一気に目印が上流にすっ飛んだ。これまた、超美形の良型だ。このパターンで3時間、気が付けばギャラリーのふたりと楽しく話しながら大満足の解禁が無事に終了した。
最終釣果
午後5時のサイレンを合図に納竿とし、ジャスト3時間で20匹の美形アユと遊ぶことができた。この釣果であれば釣り返しが効くと確信できたのは大成果だ。今後梅雨の不安定な天気も安定し、陽に照らされた石にアカが付けば、野アユたちは元気に縄張り争いをするはず、真夏の湖産アユの激追いが楽しみだ。今シーズンも楽しいシーズンになりますように!
<牧野広行/TSURINEWS・WEBライター>