2020年の相模川アユ遡上数は昨年比で半減 サイズは良型望める傾向

2020年の相模川アユ遡上数は昨年比で半減 サイズは良型望める傾向

2020年の相模川のアユ遡上数が、昨年から半減の約216万尾であることが公表されました。調査元の神奈川県内水面漁業振興会に取材した内容を紹介します。

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2020年の相模川アユ遡上数調査結果

神奈川県内水面漁業振興会のアユ遡上数調査結果(4月1日~5月24日集計の最終値)によると、相模川の2020年のアユ遡上数は約216万尾。(引用:神奈川県内水面漁業振興会『アユ遡上速報』

昨年2019年調査(最終値)の約480万尾と比較すると半減していることが分かります。神奈川県内水面漁業振興会によると、相模川のアユ遡上数はおおよそ300~500万尾の間、特に近年では増加し1400万尾ほどを推移していましたが、それに比べると産卵期の台風の影響などで今年は少ない数値となりました。

相模川漁連によると、2月中旬頃からアユが遡上していた情報もあるようです。

2020年の相模川アユ遡上数は昨年比で半減 サイズは良型望める傾向シーズンが始まったアユ(提供:週刊つりニュース関東版 編集部)

アユのサイズには期待大

昨年比でアユの遡上数は少なめですが、サイズは期待できるようです。アユは主に石などに張り付いているコケ類を食べる魚ですが、河川のエサ量は毎年ほぼ一定量です。つまり、アユの数が少ないほど一匹当たりのエサ量は豊富となるため、型の良いアユが育ちやすくなるとも言われています。

特に盛期の7~8月頃になると遡上アユのサイズも大きくなり、良型アユの釣果が期待できるとのこと。6月時点で既に20cm越えの釣果報告もあるようです。

コロナの影響は特に受けず

相模川漁連によると、コロナウイルスの影響による解禁日遅延は無く、解禁当日は天候の影響により釣り人は少なめだったようですが、その後は例年並みとのこと。

必ず三密を避けて安全な釣りをするよう注意しましょう。

アユの放流は7月まで続く

相模川漁連によると、解禁後7月頃までは追加放流を予定しており、河川の様子を見ながら放流日は調整するとのこと。相模川は天然遡上アユの数が多い河川として有名ですが、それは計画的な放流や産卵場造成が一因でもあります。

2020年の相模川アユ遡上数は昨年比で半減 サイズは良型望める傾向シーズンが始まった相模川(提供:photoAC)

なお、相模川では河川の一部区間で「アユのルアー釣り」を楽しむことができます。漁協によってレギュレーションが異なるため注意が必要ですが、これまでアユ釣りをしてこなかったルアーマンも一度相模川へ足を運んでみてはいかがでしょうか。

取材協力:一般財団法人 神奈川県内水面漁業振興会

取材協力:相模川漁業協同組合連合会

<田口/TSURINEWS編集部>