チヌ狙い落とし込み釣りで本命不発も51cmコブダイ手中【岸和田一文字】

チヌ狙い落とし込み釣りで本命不発も51cmコブダイ手中【岸和田一文字】

5月23日、大阪の緊急事態宣言の解除を受け、久々に落とし込みでチヌ(クロダイ)を狙って岸和田一文字へ釣行した。狙いのチヌは不発に終わったが、良型のカンダイ(コブダイ)を仕留めることができ、久々の釣りを満喫したのでその模様をリポートしたい。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

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堤防釣り 海釣り

当日の状況

一番船は40人余りの釣り客を乗せて朝5時に出船。船内密度は定員の6割ぐらいに抑えられていた。全員がマスクを着用しており、ファミリーも何組かいて、多くの釣り人が今まで釣りを自粛していた様がうかがえた。

旧一文字で降りた人は少なく、大半の人は私と同じ沖一文字に渡った。当日は船着き場付近と北端までのエリアが人気で、場所はすぐに埋まってしまい、ルアー組は沖向き、ファミリーを中心としたサビキ釣り組は内向きに分かれて釣り座を構えた。

チヌ狙い落とし込み釣りで本命不発も51cmコブダイ手中【岸和田一文字】渡提の様子(提供:WEBライター・伴野慶幸)

落とし込み釣りの私は広く探り歩けるエリアを求めて、南向きに歩を進め、人の少ない場所に釣り座を構え、タックルの準備にかかった。エサはビニールバケツに海水を汲んで生かしておき、持ち歩く分だけ小分けする。

ほどなくして、外向きでキャスティングしていたルアーマンのお父さんにハマチがヒット。サビキ釣りに興じていた子供達は手を止めて、お父さんの勇姿とハマチに目を輝かせて大喜びだ。

ワカメ対策

私は6時前から釣りを開始し、沖向きを南側に向かって探り歩くことにした。チヌの落とし込み釣りは、波止の外側の壁際からハリスと目印仕掛けをできるだけ離さず、エサを縦に真っ直ぐに、文字通り落とし込んでいく釣法。海中の魚に違和感を与えないようなエサの落とし方ができるかどうかが腕の見せ所だ。

ただし、沖向き壁面はワカメが付着しているので、今回は仕掛けを着水させる時は壁面からいったん30cmほど離して、ハリスの全部が海中に収まって潮に馴染んでから、サオ先操作で仕掛けを壁面に寄せてくる方法をとった。

チヌ狙い落とし込み釣りで本命不発も51cmコブダイ手中【岸和田一文字】ワカメの付着した岸壁(提供:WEBライター・伴野慶幸)

常連釣り師の圧巻の姿

当日は大潮ながら、6時半ごろの満潮から後は昼1時半ごろまで下げ潮となるコンディションなので、朝の時合いを逃すと苦戦を余儀なくされる。船長からのアドバイスをもとに、海中のワカメの下まで、海面から7mぐらいまでを探る範囲として釣り歩いたが、アタリのない時間帯が続く。

外向きにキャスティングの列をなすルアーマンたちも大苦戦で、早くも諦めモードの人も現れ出した。そうした中、特に目を引いたのは、泉州エリアでは名の知れたグループの常連釣り師の圧巻の姿だった。エビまきの2人組のうち1人がサオを曲げ、40cm級のハネを釣って涼しい顔。その後30分もしないうちに、今度はサオの胴までひん曲がるかのようなファイトを展開。しかし常連師は慌てるそぶりも浮かれた様子も全くない。サオさばきも鮮やかにタモ入れしたのは大型のチヌ。

その後、もう一人もハネを釣り上げ、苦戦する多くの釣り人たちとの格の違いを見せていた。後に知ったが、このグループの他のメンバーたちも、スズキ級に迫るハネとポン級のアブラメ(アイナメ)など、見事な釣果をあげていた。常連達は、釣れるポイントだけでなく、そこに効果的にまきエサを効かせ、仕掛けを流す術も熟知しているようだ。

一方、内向きのサビキ組は好調。小サバがメインながら、アジ、イワシも交じり、あちこちでファミリーたちの笑顔の花が咲いていた。

チヌ狙い落とし込み釣りで本命不発も51cmコブダイ手中【岸和田一文字】岸和田一文字の釣り場(提供:WEBライター・伴野慶幸)

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