初心者に向けてカヤックフィッシングの基本を紹介。今回は、購入に際しての基本知識と選び方、さらには、重要な運搬方法について解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・鵜殿順一)
カヤックの搭載可能重量
重要なのが搭載可能重量。カヤックごとに設定されている搭載重量(キャパシティ)があり、私のカヤックでは12ftが125kgまで、10ftが102kgまで。
自分の体重、釣り具、クーラー(氷・水・釣れた魚の重さも考慮)、飲食物、場合によってはドーリーなどの重量を計算することが必要。
カヤックの保管と運搬
購入前にもう一つ考えなければならないのは、保管と運搬手段。自家用車に積んで移動するというのが基本だが、車がないという場合はインフレータブル(空気で膨らます)カヤックがお勧め。たたむとやや大きめのトランクくらいのサイズになる物があり、これなら電車で運ぶことも可能。自宅に置き場がないという人もこれならOK。
また、カヤックをマリーナに預けておくという手段がある。
車載の際の注意点
車載の際の注意点について。
道交法の規定
車両の長さ+10%以下の物であれば可。
軽自動車
車体長3.4m以下。車載可能な長さは3.74m以下。よって12.2ft(約3.72m)のカヤックまでならOK。
小型自動車
車体長4.7m以下。5.17m以下で、17ft(約5.18m)はギリギリアウトだ。16ft7inch(約5.05m)ならOK。実際には車種ごとに登録長さが違うので必ず車検証で確認を。私の車は軽のワンボックスなので12ftと10ftのカヤックを使っている。
車載の際に必要な小物
カヤックは専用の道具を使って車に固定する。
ルーフキャリア
車体短辺方向で前後に1本ずつ。これに車体長手方向へのクロスバーを付けるとカヤックを載せやすい。車体の屋根に傷は付きにくくなり、ルーフキャリアがしっかりと固定されるので安心。さらにノンスリップパッドがあると、積んだカヤックが走行中に横滑りしないか心配しなくて済む。