身近で釣れる見慣れた魚を自宅の水槽で飼ってみると、釣り人たるもの、非常に心が癒される。さらに魚の行動を見ていると釣りに役立つヒントもかなり見つかる。今回は、海水魚を飼育するために必要なアイテムについて紹介したい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
8、水槽の底に敷く砂や石
これは見た目にもあった方が良いのだが、魚によっては砂底を生活圏としていたり、岩場を好んだりと魚が好む底質がある。飼育する魚がどんなところに住んでいるのか・・・などを考えて敷こう。
また、底に敷く砂や石と同じで、ミニチュアの土管やその他障害物(ストラクチャー)なども入れておくと、魚の隠れ家になったり、けんかっ早い魚を分けるのにも役立つ。
9、サンゴ砂
その名の通り、死んだサンゴが崩壊して細かくなったもの。サンゴは死んでしまっているとは言え、ろ過の手助けをしてくれる。また、魚にとっては重要なpH値を一定に保ってくれるなど、水質を維持するのに役立つ。
サンゴ砂は底に敷く砂に混ぜ込んだり、ネットに入れて塊で置いておく、またはろ過槽に入れるなど、いろいろなタイプ、使い方があるが、役割は基本的に同じだ。
10、プロテインスキマー
あまり聞き慣れない名前だが、海水を長く良い状態にキープするのに重要な役目を担っている。淡水ではあまり使用せず、主に海水水槽で使用する。ろ過槽とセットでシステム化されている場合が多い。
簡単に言うと微細な泡を発生させて、その泡によって海水内の汚れを浮かせて回収する・・・と言う働きだ。泡の発生方法は、エアーポンプから出る泡を微細にしたり、水を汲み上げるプロペラに小さな突起をたくさん付ける事で泡を発生させるなど様々だ。
ろ過槽とともに使用する事で、ろ過効果を高める役目を果たすので、長期に渡って水質が安定する。ごく小さな水槽や、水替えが比較的短期間でできる場合は特に必要はない。
また、プロテインスキマー自体はけっこう高価なので、家庭で手軽に・・・と言う訳にはいかないが、ろ過槽とプロテインスキマーがセットになった安価な商品も数少ないながらあるので、気を遣いたい人は揃えれば良いだろう。
以上、海水魚飼育に必要なアイテムを挙げてみたが、いかがだろう?「大変だ」と思っただろうか、それとも「これくらいなら十分できる」だろうか。最初は少々手間が掛かるかもしれないが、その分は飼育した魚たちが癒してくれ、恩返しをしてくれるに違いない。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>