北大東島には小さな島でありながら釣具屋が3件もあり、他の島に比べて道具や餌の調達がしやすい。なんと、陸からマグロを狙うこともできるらしい。釣り初心者でも大物狙いにチャレンジしやすいフィールドだ。気になる観光や食も含めて紹介していこう。
（アイキャッチ画像提供：株式会社パム・コークリエーション）
TSURINEWS編集部
磯からマグロが狙える『北大東島』
サンゴが隆起して外周がせり上がり、中央は盆地のように窪んだ地形が特徴的な北大東島。断崖に囲まれた島内にはビーチがなく、岸壁の向こうに広がるのは太平洋の大海原。
そのため磯からマグロなどの大型回遊魚なども狙うことができ、釣り人にとっては興奮必至の釣りが待っている。少し変わった島への上陸方法からグルメなど、初めから終わりまでワクワクが止まらない釣行だ。
北大東島のじゃがいも焼酎「ぽてちゅう」（提供：株式会社パム・コークリエーション）うふあがり島『北大東島』
北大東島は、沖縄本島の東約360kmに位置する大東諸島の中のひとつ。面積11.93平方km、周囲18.3kmの島だ。隣の南大東島とは15kmの距離だが、その間の海は水深1,000m以上にもなる深海というから驚きだ。
沖縄最東端のこの場所は、「はるか東にある」という意味の「うふあがり島」と呼ばれていたそう。
◆南大東島について：「ゴンドラで上陸？釣り好き憧れの『南大東島』で観る・食す・釣る！」
北大東島 全体写真（上空）（提供：株式会社パム・コークリエーション）少しスリリングなゴンドラでの上陸
沖縄本島の那覇空港から飛行機で約1時間の距離にある北大東島。飛行機のほかフェリーでのアクセス方法があるのだが、島の外周部が断崖になっている。船を寄せることが難しいのと高波を避ける為に海抜数十mの高さに築かれた港では、クレーンで吊られたゴンドラに乗っての上陸となり、ややスリリングな空中散歩を楽しむことができる。
北大東島の上陸風景（提供：株式会社パム・コークリエーション）『北大東島』の歴史的建築物
1903年の開拓から開始されたサトウキビや燐鉱採掘で、国内だけでなく台湾からも出稼ぎ者が集まり人口は約2,700人にまで増えた。鉱床を掘り尽くして1950年に閉山したのち残された「燐鉱石貯蔵庫跡」は、国の有形文化財にも登録されている。
もうひとつ文化財に登録されている施設「二六荘」（本館）は、なんと宿泊施設として現在も利用できるというので驚きだ。
燐鉱石貯蔵庫跡（提供：株式会社パム・コークリエーション）オススメはレンタサイクル
公共の交通機関がなく、さほど広くない北大東島ではレンタサイクルが便利で快適。毎年1月から4月のホエールウォッチングの時期には、運が良ければ海岸から間近でザトウクジラが見られるという、外洋に面したこの島ならではの体験ができることも。
夜は波の音をBGMに、夜空を照らす灯台の光と満点の星空を眺めよう。
レンタサイクル（提供：株式会社パム・コークリエーション）『北大東島』郷土料理は大東寿司
北大東・南大東島の郷土料理「大東寿司」は、ネタになる魚をみりん醤油に漬け込み、シャリにも砂糖を加えた甘さが特徴のにぎり寿司。
みりん醤油につけられてモッチリとした食感になった寿司ネタと、甘いシャリが絶妙にマッチして、一度食べるとやみつきになる味わいの寿司は訪れたら必ず食べたい一品だ。特産のじゃがいもから出来た芋焼酎「ぽてちゅう」を合わせれば、北大東島の味を存分に堪能できる。
なお、北大東島のさらなる魅力を詳しく知りたくなったら、沖縄離島専門の観光情報サイト「リトハク」がオススメだ。
大東寿司（提供：株式会社パム・コークリエーション）
