3人の連携プレーで丸々太った84cmを手中に

ボートシーバスゲーム 84cmのランカー浮上【熊本・MAGICAL】

小回りの効く小型船MAGICALにて各ポイントをラン&ガンでシーバスゲームを展開。自作ミノーでヒットを稼ぎ、後半、には同船者にランカー級がヒット!

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)

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オフショア ソルトルアー

MAGICALでシーバスゲーム

11月25日、中潮の午前7時、熊本県宇城市・三角東港からシーバス狙いで出船。利用したルアー船・MAGICALは小回りの利く小型船で、定員こそ少ないが、バス・ボート感覚でポイントを素早くラン&ガンしてくれるので、ルアーマンにとってはとても釣りやすい。

ボートシーバスゲーム 84cmのランカー浮上【熊本・MAGICAL】筆者のタックル(作図:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)

自作ミノーで60cm本命ヒット

最初に向かったのは、潮流の当たる沖の防波堤。潮はそろそろ引きに向かうかというタイミングでスタート。ここは堤防ギワと、カケアガリになっている基礎石の角が狙いめで、船長から「堤防ギワのぎりぎりを狙うと良い」とアドバイスを受け、9cmの自作シンキングミノーをキャスト。

釣り始めて10分もしないうちにサオに手応えがあった。水面が炸裂し、シーバスの姿が躍り出る。サイズにして60cmぐらい。最初の1匹なので慎重に引き寄せ、船長がタモ入れしてくれた。ミノーを丸のみにしていて、活性は悪くない。

ボートシーバスゲーム 84cmのランカー浮上【熊本・MAGICAL】筆者は自作ルアーで60cm級を仕留める(提供:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)

メッキもお目見え

しばらくしてミノーにメッキアジもヒット。「いやいや、私ばっかり釣って悪いですね~」と同船者に軽口をたたくが、すぐに同船者に強烈なアタリが。

胴まで深くしなるベイトロッドを操り、船の下へ逃げ込もうとする魚を見事なやり取りで引き寄せ、船長と息を合わせてタモ入れ。ストリームデーモンという大きなルアーでヒットし、それが小さく見えてしまうほど見事に太ったナイスコンディションのシーバスが上がり、船中の活気も一気に上がる。

ボートシーバスゲーム 84cmのランカー浮上【熊本・MAGICAL】メッキアジもお目見え(提供:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)

その後、沖に点在する小島を巡り、フッコサイズのシーバスに、チヌやメッキ交じりでぽつぽつと釣果が上がる。9~11cmの自作ルアーを使う私の方が数はでるが、サイズは同船者の方が圧倒的に良い。

連携プレーでランカーシーバスキャッチ

午後3時30分ごろ、最後に向かったのは潮の流れが速い海峡。シーバスは潮流に流されてくる小魚を、小さなワンドの中や反転流の中で待ち伏せている。船長の巧みな操船で丁寧に探っていくと、やがて同船者のサオに大きなアタリが。

寄せようとしても、なかなか寄ってこない。船長は複雑な潮流の中、ラインテンションが急変してのラインブレイクをさけるため、繊細な操船で手いっぱいだ。私がタモ入れせねばなるまい。

ボートシーバスゲーム 84cmのランカー浮上【熊本・MAGICAL】 ランディングの瞬間(提供:週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二)

ラインを出されたり引き寄せたりの息詰まる攻防がしばらく続き、黒々とした魚体が現れた。「デカい、ランカーサイズだ! 」。タモを見せると魚が暴れるので、魚の腹の下からそっと差し入れ、頭からネットイン。3人がかりの激戦で上がったシーバスは、ブリのように太った84cmのランカーサイズ。

キャッチアンドリリース

その日の最後を飾ってくれた好敵手をそっと海に放ち、一同が見守る中、翡翠色の深みに泳ぎ去っていくのを見届けてから帰途に就いた。

八代海のボート・シーバスは例年クリスマスごろにピークを迎え、1月ごろまで楽しめる。まさに今、数・型ともに最盛期を迎えるので、機会があればぜひお試しあれ。

<週刊つりニュース西部版 APC・吉永慎二/TSURINEWS編>

▼この釣り船について
MAGICAL
この記事は『週刊つりニュース西部版』2019年12月20日号に掲載された記事を再編集したものになります。