日立沖テンヤマダイで5.2kg大型マダイ 好ゲストも多彩【弁天丸】

日立沖テンヤマダイで5.2kg大型マダイ 好ゲストも多彩【弁天丸】

8月1日(木)、茨城日立会瀬港の弁天丸を訪れ、ひとつテンヤマダイ釣りを楽しんだ。この時期の日立沖は、潮流の関係で本命のみならず、多彩な高級ゲストが顔を見せてくれるので、こちらも大いに楽しみ。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

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弁天丸でテンヤマダイへ

私を含め6人のファンが集結し、片舷3人ずつに分かれて乗り込む。

5時、阿部正美船長の操船で岸壁を離れ、真沖の釣り場を目指す。天候は晴れ、陸では猛暑が続いているが、船上は潮風が心地いい。

ナギの海上を快調に飛ばし、航程20分で最初のポイントに到着。潮回りを繰り返して反応を捉えると、船首を風上へ向け、エンジンが切られる。同時に「はい、いいですよ。水深は32m」のアナウンスでスタート。

当日のタックルと釣り方

エビの腹側、胴と頭部の境付近に孫バリを刺し、胴と頭が分離しないよう縫い刺し。次に尾羽根中央のケンを折り、そこから親バリを刺し入れ、腰が折れず、ピンと伸びる位置でハリ先を腹へ抜いて装餌完了。

リールのベールを起こしてひと差し指を掛け、一方の手でテンヤを持ち、竿の胴の弾力を使って前方へ軽くキャスト。

竿先を注視していると、フワッとわずかにイトがフケて着底のシグナル。すぐにベールを戻し、イトフケをとり、わずかに底を切ったら竿先を海面から頭上までソフトにシャクり上げ、一拍おいたらテンションを保ちながら、またゆっくり海面へ戻す。

日立沖テンヤマダイで5.2kg大型マダイ 好ゲストも多彩【弁天丸】タックル図(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

これがひとつテンヤの基本的な誘い方だが、多くの場合、頭上からのフォール中にアタリが訪れるので、竿先から目を離さないことが大事。船は潮に乗りゆったりと流れていくので、ミチイトが斜めになり、テンヤが浮き上がってしまったら回収、再び潮上へ投入して、誘いを繰り返す。

3投目フォール中に本命のアタリ

3投目のフォール中、底近くでコツコツとわずかなアタリ。すかさず竿を鋭くシャクってアワセを入れると、グッと確かな手応え。そこでもう一度シャクって追いアワセを入れてから巻き上げる。

時折、グッグイ―ンと鋭く突っ込む3段引きが訪れ本命を確信。力強い引き込みを竿の胴の粘りにゆだねてスムーズに巻き続けると、ピンク色の美しい魚体が海面を割った。船中へ抜き上げたのは、グローブ大の食べごろサイズ。

船は潮にゆったりと流れ、やがてタイの寄り場に差し掛かると、アタリが相次ぎ、同サイズの本命を立て続けに追釣。

アタリが途絶えると移動、新たなポイントを次つぎに探索してくれる。

5.2kgの良型登場!

左舷ミヨシには、自転車できた地元の常連、阿部さんが座っていたが、「おっ、きたよ」と大きな声を上げた。見やると、湾曲した竿を抱え、懸命に巻き上げている。グッグイーと竿先が絶えず引きこまれているので型物の期待がかかる。やがて1kg超えのグッドサイズが海面に横たわり、船長が差し出すタモへ滑り込んだ。

日立沖テンヤマダイで5.2kg大型マダイ 好ゲストも多彩【弁天丸】美形マダイをゲット(提供:週刊つりニュース関東版 APC・大村隆)

竿先を注視しながら懸命に誘いを繰り返すうちに、今度はトモが騒がしくなってきた。飛んで行くと、左舷トモの橋本さんが仁王立ちで奮闘の真っ最中。

魚が走ると、勢いよくミチイトが滑り出る。誰もが「もしや青物かな?」と思いつつ見守る。橋本さんは一向に慌てる様子はなく、慎重に巻き続けて着実に魚との距離を詰めていく。しばらく一進一退が続いたが、やがて目を見張るほどの大ダイがポッカリと浮上、無事タモへ納まった。

さっそくはかりに掛けると5.2kg。橋本さんは「久しぶりの良型だ。来て本当によかったよ」と至福の笑顔で魚を掲げてくれた。

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