奈良・川原樋川のアマゴ釣りは大量の成魚放流で人気がある。解禁前に地元・大股養魚場で生産された非常にコンディションの良い、きれいなアマゴを大量に放流しているし、その後も追加放流が続くから好釣果が維持される。さらに、昨年には稚魚放流も行われてきれいな準天然アマゴも釣れるのだ。
継続的な放流が魅力
連休にも4月26日、5月3日と続いて追加放流があり、皆さんが良い釣果に恵まれたようだが、今後も追加放流がある(HPに告知あり)から夏までアマゴ釣りが楽しめる。
成魚放流は北今西の放流釣り場から下流と、北今西集落上流宮平谷出会いまでとなっている。川は道路と平行しており、降り口には「入川道」の表示があるから分かりやすい。
なお、上流の弓手原集落からカミは禁漁区となっているため注意。
歩きやすい川相
川相は落差の少ない穏やかな流れで、深みと平瀬が交互に存在するからアマゴも溜まりやすく、ポイントが分かりやすい。
全般に川原が広く、歩きやすい川相が続く。対岸には山から淡い紫のフジの花が垂れ下がり、岩場にはミツバツツジの赤紫の花が彩りを添えてくれる。
穏やかな流れの淵には放流魚の居残りが群れで泳ぎ、淵尻ではライズするのが見えるからフライやテンカラで楽しむ人も多い。
追加放流前日に釣行
4月25日、そんな初夏の川原樋川へ釣行した。加齢により足腰に不安があっても、この川なら歩きやすく瀬渡りの懸念もないから気楽に行ける。午前7時前、北今西のかわらび莊で入川券を買い、足場の良い北今西集落の上流から入川する。明日は追加放流の日らしく、この日は釣り人の車も少ないようだ。
川に降りた、その前に大きな淵があった。居残りのアマゴがたくさん泳いで、淵尻では時々バシャッとライズもしている。
この日のタックル
この日のサオは5.3m。ラインは0.2号、ハリはナノヤマメ4号。オモリは軽いめのG5号。
川虫で1尾目のアマゴ
見えているとつい、釣りたくなる。放流魚ならイクラ…と思ってイクラの一粒刺しで釣ってみるが、アマゴは見向きもしない。時々はスッと様子を見に来るが、すぐ知らん顔…かなり「イクラの怖さ?」を知っているようだ。
エサを川虫に変えて釣ると、見えているアマゴではなく、横からシューッと出てきたアマゴがキラリとハラを返した。
アワせると、ハリに掛かったアマゴがギラギラーッと走り、その後ろを数匹のアマゴが追尾する。「うわっ、こんなにいたのか」と驚いたほどだ。