伊藤さとしのプライムフィッシング。その日その釣り場で最良の釣りを目指す。1か月をメドに釣り方、エサ紹介などを伊藤の実釣を交えて解説する第11回。今回のテーマは「迷ったらチョウチンセット。」あらゆる外的条件に強く、竿の長さを替えることで、あらゆるタナを攻略できるチョウチン。今日はどんな釣りではじめようかと迷いが出たら、まずはこの釣りでスタートしてみたらどうだろうか。今回はバラケと仕掛け、どっちが重要?
バラケは重要?
今回はバラケについて話を聞かせてください。
ちなみにバラケって重要ですよね?
「いきなりそこ?確かに無視できないどころか、最重要パーツと言ってもいいだろうね。」
ですがタックルのセッティングと違って、数値で表せない部分が多いから解説も難しいですよね。まして人によってハリ付けの仕方も異なるだろうし。
「確かにね。だからボクらの仕事はあくまで釣れたエサ(実績が出たブレンド)の紹介であり、釣れるエサではないってことだよね。現場で一緒になってウキの動きを見ているなら、次はこうするああするとアドバイスもできるけど、紙面上でそれは不可能。
だから過去にはこのブレンドを用いて、いい感じで釣れました。あなたもやってみてはどうですか的な紹介しかできない。」
やってみては?とはつまり、そのエサでスタートしてみてはどうですかということですよね?
「そういうこと。バラケに悩んでいる人の多くは、今使っているブレンドでいい釣りを経験したことがないってことだろうから迷いがある。つまりは、バラケを手の内にしていないってことだろうからね。」
おススメのバラケブレンド
ちなみに伊藤さん推薦のバラケブレンドは?
特徴はありますか?
「チョウチン向けのバラケだからそれなりに比重があって、しかもかなりタテバラケを意識したブレンドと言えるかな。」
横方向の開きを抑えて、下に下に粒子が落ちていくイメージですね?
チョウチンであっても持たせるだけがすべてではないと?
「それはそうだよね。ただメーターセットとかと比べて、水面直下から抜きに入り、ナジみきった時にはゼロナジミみたいな入れ方はあまりやらない。まったくやらないわけじゃないけど、スタート時からはやらない。そういうことかな。」
と言うと最初はやはりナジませ気味で打っていくわけですね。
「そうだね。そうやって様子を見て、抜きと持たせるまたはその中間などと探りながら、どういうバラケ具合がもっともアタリを導きやすいかと考えながら釣りをする。もちろん並行してセッティングも調整する。」