2024年夏、突然五十肩になってしまいました。仕事に支障をきたすならまだしも、釣りに支障をきたしてしまったのは痛恨の極み。とはいえ、往生際悪く奮闘中! 現在進行形の「奮闘記」をまとめます。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター尾崎大祐)
五十肩(四十肩)とは
アラフォーにさしかかると、周囲でちらほら耳にしはじめる四十肩。改めて調べてみた所、肩関節の周りに炎症が起こり、スムーズに動かなくなる症状のことだそうです。そしてこれは正式な病名ではなく、簡単に書いてしまうと「40歳位で起こる、原因が明らかでない肩の周囲の、もしくは関節包の炎症」とのこと。因みに筆者は51歳の夏の終わりになったので、五十肩ということになります。
なら、60歳でなったら六十肩、70歳でなったら七十肩なのかといったら、不思議なことにこの年になるとほぼなることはなく、逆に30歳とか、若いうちもなりにくいのだそう(例外あり)。……とまあ、ネットで調べた限りのことをザックリと書いてしまいましたが、症状には個人差があり、基本的には自然に治ってしまう場合が殆どのようですが、治療が必要なケースもあるとのこと。(※詳しい説明は割愛します)
因みに筆者の身近で例を挙げると、よく一緒に釣りに行く友人Pは整体に通って約半年で治ったとのこと。逆に筆者の母は例外にあたり、60過ぎでなってしまい(六十肩?)、2年間痛みに苦しんだとのことでした。現在進行形で苦しんでいる筆者の運命や如何に?
釣りに支障をきたす
利き腕に症状が出たり、稀に両腕に症状が出ることもあるようですが、大概の場合は利き腕とは逆の腕に症状が出るようで、右利きである筆者は左腕が痛く、そして上がらなくなっています。当然、日常生活にも支障をきたしている状態です。例を挙げると、
・服を着替える時(特にシャツを脱ぐとき)
・お風呂で体、特に頭を洗う時
・洗濯物を干す時、取り込む時
・車の運転でホルダにある缶コーヒーをとろうとした時
・チャーハンを作る時
等々。
無論症状の度合いにもよりますが、残念ながら五十肩(四十肩)になってしまうこと、それはイコール釣りに支障をきたしてしまうことになってしまいます。家族を持っている筆者としては、2人の子供達が成長し、ようやく自由な週末を手に入れかけてきた矢先。30代に比べて40代、40代に比べて50代。
休日の自由度がⅹの曲線ではなく、ⅹの二乗曲線のように上昇していく中、コツコツ積み上げた経験値が最大限生かせる時期に差し掛かってきました。釣りという趣味とともに更に人生を謳歌していくためにも、ここは作戦を練らなくてはなりません。
避けた釣り物
現代医学においても、五十肩(四十肩)のはっきりした原因はよくわかっていないようです。しかし、先にも書いた通り、回復に関しては時が解決してくれることだけはわかっています。(※全てがこの限りではありません)ここは我慢!
ただし、一部の釣り物について。ということで、筆者が痛い、そして上がらない左肩と相談し、泣く泣く「今は我慢」とした釣り物を並べます。
深場釣り
釣り自体は終始置き竿なので問題ないかと思いますが、ゴツいタックル、巨大なクーラーボックスが必要なため、持ち運びに難あり。ここは我慢。
磯釣り
地磯、沖磯。色々な磯があると思いますが、筆者お気に入りの磯は背負子を背負い、一山超えていく険しい磯。ロープセクションもあることから自動的に却下。
渓流釣り
筆者は渓流で主にカジカ釣りをやるのですが、ウェーダーを着て川を歩くって結構な全身運動なんです。右手で竿を持っていることから、転びそうになって左手をつくことが多々あるため、安全面で却下。
ボートハゼ・ボートワカサギ
ボート漕げないので却下。
釣ーリング
筆者の愛車はロードタイプのバイク。左肩の痛みもさることながら、握力の低下もあるため、クラッチ操作に難あり。バイクの運転自体我慢。
問題なかった&問題ないであろう釣り物
先にも書いた通り、一切合切我慢はしません。自分は釣りバカなんだ、って改めて自覚しました。
船シロギス釣り
右投げ左巻きの筆者、ちょい投げ含めて問題ありませんでした。道具仕立てもライトなのでほぼ問題ナシ!
LTアジ釣り
入れ食いだったため、手返しにて消耗してしまいましたが、概ね問題ナシ!
イイダコ釣り
むしろ、五十肩でなかったら行かなかったと思います。
仕立て船でのアカムツ釣り
終始置き竿(馴染みの船での仕立て船ということで船長から「持たないと釣れないよ」なんていう指導も入らず)。まったりモードで問題ナシ! 本命ゼロで帰宅後も楽チンでした(涙)
鹿島ヒラメ釣り
同行者の「行きつけ船宿」だったため、アカムツ釣り同様、置き竿(&電動リール)でも船長の指導入らず終始まったり!
陸っぱりハゼ釣り
のべ竿、リール竿でのちょい投げ共に問題ナシ!
花マルキーワードは道具仕立てがライトであること。それにプラスして、船なら小型電動リールの使用、置き竿でも可能な釣り物だと尚可だと思います。ドジャーズの大谷と同じ右投げ左巻き? で本当に良かったと思いました。
問題があった釣り物
続いて、問題がないと思ったが問題があった釣り物を紹介します。
釣り堀(コリュッシュ)でオマールエビ釣り
タモ入れが鬼門でした(汗)
一応、左肩の痛みを考慮して選んだ釣り物だったのですが、意外な所に罠が潜んでいました。五十肩(四十肩)でも、どうしてもオマールエビ釣りをやりたい往生際の悪い釣り人は、タモアシストをやってくれる友人を誘い、痛い肩側に釣り座を構えてもらうと良いかと思います。
プラス思考で人生を楽しみましょう!
今回患ってしまった筆者の五十肩のレベルは、一時期は夜も眠れない位痛い時期があったものの、この記事を書いている時点ではそれは大分おさまり、希望的観測ではありますが「チャーハン作り」や「左手でタモ入れ」が、無理すれば何とかできなくはない程度にまで回復しました。今後は更に回復していくことを信じ、我慢していた釣り物を徐々に解禁して行こうと思います。
ただ、こうして釣行記を羅列してみると……「痛い、痛い」と言いながら、普通に釣りに行っていました(笑)。東京湾のシロギス釣り、LTアジ釣り、ラッキョウでイイダコ釣り。むしろ特定の釣り物が制限されたおかげで……プラス思考で考えると、最近ほとんど行かなくなってしまった小物釣りの楽しさを再認識させられたと思います。五十肩に感謝! (いやいや)
とはいえ、やはり無理は禁物。もしもなってしまい、夜も眠れない位痛い時は、海や川や釣り堀ではなく病院へ行くことをおススメします。と、ほぼ「落ち」のない締めくくりとします。
<尾崎大祐/TSURINEWSライター>