ライトゲームは簡単な釣りだ。海でアジやメバルといった小魚を狙う。しかし「簡単」とは言っても、道具を揃えるところから始めると最小2万円弱のお金がかかるし、道具を選ぶのも決してスッとはいかない。今回は、一切まっさらの状態からライトゲームを始めるための、釣具店の回り方を紹介したい。
（アイキャッチ画像提供：TSURINEWSライター井上海生）
釣具屋入店前の心得
まず、釣具店に入る前に、必要となる道具をメモしておこう。ここでも触れておく。アジングとメバリングを兼用するための「両刀タックル」について、筆者が常々推奨している要件は、以下の通りだ。
アジングロッド：6.4ft前後UL（竿先が柔らかいもの）
スピニングリール：2000番（メバリング用）、1000番替えスプール（アジング用）
ライン：PEライン0.3号（メバリング用）、エステル0.25号（アジング用）
リーダー：フロロカーボンライン4lb
ジグヘッド：0.4g～1.5g
ワーム：1.3inch～2inchまでを3種
いざ、釣具店へ（提供：TSURINEWSライター井上海生）その他これらを収納するためのバッグ、フィッシュグリップ、夜釣りのためのヘッドライトも必要となる。そんなものまで含めれば2万円だ。ただ、このタックルではアジとメバルも兼用できるうえ、中大型ゲストのクロダイやシーバスにも対応できるので（ランディングにはタモが必須）、コスパはいい。
まずはロッド＆リール
釣りに必要不可欠なのが、ロッドとリールだ。ライトゲームでは1g以下のジグヘッドを投げるためになるべく細くて振りぬきがいい、華奢なロッドを選ぶ。筆者のおすすめは、ソアレSS6.4ftだ。ただこれは2万円するので、もう二つグレードを下げたソアレBBでもいい。確か新型が最近登場したはず。
ロッドをチェック（提供：TSURINEWSライター井上海生）釣具店の店員さんに聞けば、ロッドもリールも入門者用を教えてくれる。
リールは185g以下を選ぼう（提供：TSURINEWSライター井上海生）リールは高価なものほど確実に高品質だが、1万円弱でもお値段以上のものが手に入る。たとえばD社のレガリスは2000番でも185gと軽い。ライトゲームはどちらかといえばリールのタフネスよりも軽さが求められるので、予算の中でなるべく軽いものを選ぼう。
ライン、ジグヘッド、ワームを探す
続けて、ライン、ジグヘッド、ワームを物色していく。このあたりは、釣具店のスタッフさんにすべてお任せしてしまったほうがいい。筆者は、ジグヘッドはフロードライブヘッドが好きで、ワームはオービーが一番好きだ。ライトゲームをやっているスタッフさんでこの商品を知らない人はいないので、聞けば教えてくれる。
マッチングに気を付けよう（今回の筆者購入品）（提供：TSURINEWSライター井上海生）ひとつ注意点がある。それは、ワームとヘッドのサイズのマッチングだ。ワームに対してヘッドが小さすぎると、魚が食わない。小さなワームには小さなヘッド。大きなワームには、少し大きめ（あるいはアベレージサイズ）のヘッドを選ぼう。
スナップも確実に入手を（提供：TSURINEWSライター井上海生）またリグチェンジの手返しをよくするためには、簡易スナップも不可欠だ。400円くらい。購入必須。
秋の夕方からデビューしよう
あとはバッグ、ヘッドライト、安全装備のライフジャケット手に入れたら、準備万端。いつでもアジング、メバリングに挑戦できる。簡単なのはメバリングだ。メバルは「夜、足元、表層」の3条件で、高確率で釣れる。難しいことは何もなく、0.6gのヘッドに1.6inchのワームをつけて、堤防際50㎝以内をゆっくりと巻いていれば、釣れる。ドラグは少し緩めにしておけば、小型のノセもよくなる。
折しも釣りのベストシーズン、秋が到来した。海水温が20℃近くなると、オカッパリの魚たちの活性が上がってくる。さらにワンポイント・アドバイスするならば、潮回りは、「中潮」がおすすめだ。夕方から夜にかけて潮位が上がってくるタイミングを狙えば、メバル、アジはとても釣れやすくなる。
ハマるぞ、メバリング（提供：TSURINEWSライター井上海生）「小型の魚なんて釣って面白いの？」と、やる前から冷めることなかれ。これがやればやるほど奥深いのだ。そして何より、釣果が出やすい。海釣りはシーバスから始める人も多いが、シーバスはまあ釣れにくいぞ。ライトゲームから始めてルアーの基礎を学んでから、その他の釣り物に幅を広げていこう。
＜井上海生／TSURINEWSライター＞
