夏と言えば、魚が活発に捕食活動するイメージの強い季節ですが、私達人間はと言うと、エアコンの恩恵を受けて、27度前後くらいが丁度よく、過ごし易いと感じる気温です。そのことを踏まえると、魚にも過ごしやすい適温があると思います。そこで今回は、夏休みの期間で安全に配慮して、30分毎に海水温度のチェックを実施し、海水温度は何度が一番釣れやすいか、実釣で調査を行う形式の、自由研究のテーマをご紹介致します。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松永一幸)
調べ方
まずは海水温度の測定と記録を行います。
測定
表面の海水温度を測定するのではなく、魚が居るレンジ(水深)か、ボトム(海底)の水温に着目して測定をおこないます。
記録
測定した海水温度のほか、測定日、測定場所、測定温度を記録しますが、便利な方法としては、スマホで測定した温度計の値を撮影し、記録しておくと、後で振り返って資料を作成するときに、重宝するのでお勧めです。
実釣
測定した場所付近にて、実釣を開始します。ボトム(海底)を測定したらその場所から1mの水深を調査範囲とします。
必要な道具
続けて、調査に必要な道具を紹介します。
服装
ライフジャケットと運動に適した服、滑り止めのついた靴(フェルトスパイクシューズ)
海水温測定用の温度計
釣り用の温度計がお勧めです。測定は、持参したタックルへ、ルアーの代わりに温度計を結び、測定場所までキャストし、沈めて測定します。また、ロープの付いたタイプの温度計は、そのまま沈めて測定を行なえるので便利です。
フィールド(調査場所)
最寄りの堤防で大丈夫です。熊本県にお住まいの方は、上天草市の鳩の釜漁港がお勧めです。トイレが隣接しており、足場が良く、魚影の濃い港などが、調査結果がハッキリ出るので選ぶポイントになります。
釣り物は人気の「カサゴ」
夏季は、食欲旺盛で、海水温と活性の関係性が色濃く出るターゲットと思われます。堤防際にルアーを落として、リールのハンドルを2回巻き、アタリを待つ釣り方で調査します。
アタリが無い場合は、2回程竿先をチョンチョンと動かし、誘ってみて下さい。釣果に拘り、釣り方やワームを変えてしまうと、海水温との関係性が見えなくなる為、注意しましょう。
堤防際で調べよう
適温の判別に潮流の影響が大きく影響して、判断が難しいとは思いますが、潮汐の影響が少ない「堤防際」を調査場所にしている為、測定した時間と釣果をまとめて、研究結果として良いと思います。釣れた釣果や場所は写真に残して、研究結果に添えると伝わりやすい為、写真の撮影はこまめに行いましょう。
難しい研究テーマですが、あなたにしか見つけられない結果に辿り着けると思います。是非とも取り組んでみて下さい。
<松永一幸/TSURINEWSライター>
鳩の釜漁港