栃木県の那珂川水系の渓流釣りはおもに3月1日(金)が解禁。その那珂川の支流で大田原市の茨城県寄りの地域を南北に流れる武茂川を紹介する。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版 上谷泰久)
武茂川の渓流釣り
この川は、かつては解禁日に合わせて各所で成魚放流がおこなわれていた。だが、現在は漁協の組合員の高齢化でヤマメの放流も少なくなり、放流日もアバウトで、解禁日を数週間すぎてから人知れず放流がおこなわれているらしい。
そのため放流魚狙いの釣り人はほとんど訪れることがなくなって、マイナーな里川となっている。そのためか、放流されたヤマメが野生化して細々と生息している。丸まった尾ビレも再生して、ヒレピンの魚が釣れるのだ。
3月の釣りは、昨年から居着いているヤマメを狙っていく。昨年放流があったと思われる地区には魚影がある程度確認できて、漁協の組合員が居住していないエリアには放流されていないと見られ、ほぼ魚の気配はない。つまり釣れる地域とまったく釣れない地域が、はっきりと分かれているようだ。
おすすめのエリアを紹介
今回は昨年の3月中旬に武茂川を釣ったエリアを紹介する。この日は天気がよく、午前中は風もなし。ネオプレンのトップガード一枚で寒くなかった。
地図のエリアより下流域で竿を出したものの、まったくアタリがないので車を走らせ上流へ。図にある国道461号線沿いの大山田郵便局の付近から入渓。
エサはクロカワムシとオオマダラカゲロウのカメチョロが労せず採れた。サイズは出ないがヤマメの美しさにはとても満足できた。
集落に近いエリアの魚影が濃い
尾ビレが再生した跡が見える放流野生化魚と天然魚両方が生息。集落に近い流れや、街路灯の灯りが届く流れではエサが豊富のようで、サイズがよかった。
食品工場の上流付近では半壊した堰があり、この上下は魚影が濃い。10時ごろに風が強くなって終了したが、15~20cmほどのヤマメが6~7尾という釣果だった。
現場近くには日釣り券の販売所は無く、那珂川町か大田原黒羽地区で事前に購入するのがおすすめ。
管轄する漁協は那珂川北部漁協。
<週刊つりニュース関東版 上谷泰久/TSURINEWS編>