テーマは「ひと癖ある段差の底釣り」。吉森へら鮒センターで竿8尺段差の底釣りで始めたが、納得がいかない吉田。並びでは竿7尺の常連がいい釣りをして刺激されっぱなしだった。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
まずは無難に竿8尺
吉森へら鮒センターの釣り座138番に入釣し竿7尺段差の底釣りで底ダテを始めたが、何と80cmの下ハリスでも底に届かなかった。
アウェーだとこういうことが起きるんだよね。
「まったくもって面目ないです」
もっと下ハリスを伸ばせばいいのでは?
「水中に潜ったままのトップ先端が、あとどれくらいで水面上に出てくるのかわからないので、あと何cm伸ばせばいいのか想像もつきません。ここはやはり竿を伸ばしたほうが無難ですかね?」
それは吉田に任せるけど、仮に竿を伸ばして底が取れたら下ハリスは短くなるから、いわゆる普通の段底になるよね?
「そうなりますね」
まあ、でもいいよ。とりあえずそれでやってみて釣況を見ながら必要なら竿替えを検討すれば。
竿を8尺に替え底ダテをやり直すと、今度は無事に底が取れる。しかしこれでもトップ先端は穂先ギリギリだ。
下ハリスは何cmなの?
「取りあえず65cmを付けましたが、これでもけっこうギリギリなんですよね。あと数cmは余裕がありますけど、底が大量に掘れる釣り場ならアウトかもしれません」
大型ヒットも後が続かず
ちなみに底ダテして底の感じは?
「タナ取りゴムがトンッと着きますので少なくともこの釣り座の底は硬い感じですね。悪くないと思います。若干、左右の傾斜がありますが許容範囲内ですね」
バラケは粒戦、粒戦細粒、とろスイミー、段底をダンゴの底釣り夏で締めた重めでややネバリのあるブレンド。食わせは魚信を鍋で煮込んだもの。
なんだかんだでエサ打ちスタートは7時30分を回ってしまった。タイムロスになってしまったが周囲でもまだアワせている人はいない。やはり冷え込みでアタリ出しが遅くなっているようだ。
吉田のウキもなかなか動かず1枚目をカウントしたのは、開始から40分後。1枚目こそレギュラーサイズだったが、2枚目は今期放流の大型で、ネットインするとタマ枠に収まりきらないほどだった。
「これが続けば重量も伸びますね♪」
ところがこれはとんだ皮算用だったらしく、その後は釣れても中・小型が大半で、あの1枚を最後に新ベラが顔を出さなくなってしまった。まあ釣れているのだからヨシとすべきなのだろうが、何か釈然としない。
左隣で良型連釣
ちょうどそのころ記者の左隣に入釣した常連らしき人が、竿7尺段差の底釣りで釣りをスタートさせる。吉田から見ると一席空けた左隣と言うことになるのだが、この人があれよあれよの間に良型ばかり枚数を重ねていくのを見て吉田はあぜんとする。
「なんでこんなにも型が違うのでしょうか」
自分の釣りに集中すべきだが、こうも型の差を見せつけられると、さすがの吉田も黙っていられない。
しかしここでちょうどよく昼食ができましたーのコールサイン。いったん頭をリセットして、午後の部に突入する。
「竿を伸ばします!」
常連をまねて7尺にするのかと思ったが、吉田が継いだのは9尺。
沖を狙うのね?
「はい。そっくりマネっこでは芸がありませんから。ちょっと挑戦してみます」
次回も「ひと癖ある段差の底釣り」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
吉森へら鮒センター