正月気分も抜けた1月上旬、三重県・南伊勢町の奈屋浦漁港へ午後の上げ潮タイムにサビキでアジ釣りを楽しもうと出かけた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・伊藤拓摩)
奈屋浦漁港でサビキ釣り
当日の潮回りは大潮で、干潮は午前11時4分、満潮が午後4時22分。晩秋から初冬の釣行は好調だったので期待して昼ごろに漁港の外堤基部の広場に到着すると、いつも平日でも車がいっぱいなのに、2台しか止まっていなくて驚いた。
外堤を見ても釣り人の姿は少なく広々としている。釣れていないのかと急に不安になってきたが、サオを出してみないと分からないと割り切り、釣具をまとめて外堤先端を目指すと、風が強くなってきた。
外堤基部から曲がり角手前まではアオリイカの人気ポイントで、いくつもの墨跡が残っているが、釣り人はだれもいない。
当日の状況
先端付近では2人サオを出していた。サビキの釣り人に話を聞くと、私と同じく上げ潮のタイミングを狙ってきたばかり。もう1人はフカセ釣りでグレを狙っていた。午前中の様子を聞くと、釣り人は少なくあまり釣れていなかったようだ。
外堤際へマキエサを打つと、中層で小型グレが乱舞している。サビキ釣りの準備をしながら見ていると、サオが曲がって手のひら級のグレをゲットし、キャッチ&リリースしていた。
当日の仕掛け
風が強く、好ポイントの港内向きは向かい風になるので仕掛けが長いと投げにくい。市販の8本バリ仕掛けを半分にカットして4本バリにした。これで投げやすくなり、まきエサ効果も期待できる。
サビキアジ苦戦
サビキ釣りの先客は港内向きを狙っていたので、私は先端から沖向きを狙ってみる。底を少し切るくらいにウキ下を調整してからプラスチックカゴにアミエビと集魚剤を混ぜ合わせたまきエサを詰めて投入する。ウキが立ったらサオをシャクって、まきエサを出す。
投入を繰り返すが、アタリが出ない。時間とともに釣り人がやってくるが下見だけして帰っていく。上げ潮に合わせてこまめにウキ下を調整して投入を続ける。アタリを求めて沖向きと港内向きを交互にアタック。
釣り開始から1時間以上過ぎてようやく沖向き手前のポイントでウキが消し込んだ。やったーと期待したが、正体はフグでがっかり。