12月に入ると、好調だった神奈川の大磯や茅ヶ崎海岸のキスが落ちついてきて、ツ抜けが厳しいくらいの釣果になってしまった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎)
清水港で投げキス釣り
冬場は水深のある大きな港内が主なポイントとなるが、静岡の熱海港750岸壁は土石流残土の排出場所となっているため釣りができない。沼津港は津波対策工事で立ち入り禁止区域が増え、メインポイントが潰れてしまった。
12月8日(金)、釣行場所に選んだのは前回調子がよかった清水港内の袖師ふ頭。車がベタ着けでき、大型スーパーや釣り具店が近くにあって便利。
前日吹き荒れた南西の風が気になるが、逃げ場はいくらでもあるので強行することに。8時半に到着すると、ふ頭の中ほどが空いていたので釣り座を構える。
仕掛けはアピール抜群の金ビーズ付きを使用。ゲストのヒイラギが多かったら、シンプルなノーマル仕掛けに戻す予定。エサはジャリメを使用。
この場所は川の河口に位置しているので、ゴミが多く沈んでいて根掛かりは多いが、その周辺にいろいろな魚が居着いている。大型船が着くふ頭寄りは、ひん繁に浚渫されているので水深があり、5~6色前後が好ポイント。あまり積極的なサビきは根掛かりが多発するので要注意。
アタリが連発
8時半すぎに第1投を5色に投入。イトフケを取ったあと置き竿にして待つと、3分後くらいに竿先が揺れる。大きなアタリではなかったので、期待しないで巻き上げてくるとキスとメゴチの一荷。
2投目も同距離に投入すると、今度は先ほどより大きく竿先を揺らして18cmが2連。さらに3投目は、まるで着底を待っていたかのようにアタリが連発して、なんと13~18cmが3連で釣れてきた。いくら好調な清水港とはいえ、出来すぎの感がある。
20cm頭に23匹ゲット
ここまでヒイラギは釣れていないが、これは遊泳力の強いキスのほうが先にエサを見つけるからではないかと推測。ここで地元の釣り人がくると、やはり4色付近で順調に釣果を上げている。
釣り方を見ていると、やはり置き竿中心で、サビキはごくゆっくり。仕掛けがクロスしてしまったので声がけして、少し話を聞くと「先週はもっと型がよく、数もたくさん釣れた。それに比べて今日は型が小さい……」と言う。
その後も順調にキスを釣り続ける。途中、ヒイラギしか釣れない時間帯もあったが、投げる方向をズラすと、またキスが釣れ始める。距離は5色前後で、釣っていて楽しい。
11時にエサ切れで納竿。釣果は13~20cm23尾だった。
<週刊つりニュース関東版APC・諸伏健一郎/TSURINEWS編>
清水港
この記事は『週刊つりニュース関東版』2024年1月5日号に掲載された記事を再編集したものになります。