テーマは「ワクワクフィールド野田幸手園で道場破り」。名手の隣で同尺同タナの竿9尺チョウチンウドンセットでスタートするも、2馬身どころかはるかかなたまで引き離されてしまった。さあ、どうする!?
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
釣り座の選択はまずまず
千葉県野田市にある野田幸手園愛好会10月例会にゲスト参加して、優勝の二文字だけを狙う今回の企画。一番入場を果たしイメージどおりのポイントに入れたと思った矢先、隣には同愛好会で今年度すでに6回の優勝を誇るホタチョーの名手・平澤氏が登場した
でも釣り座の選択としては悪くないんでしょ?
「はい。今月は桜&竹桟橋限定なので、であれば竹のほうが実績からしても有利なはずです。しかも発泡の直上に座れたのもアドバンテージだと思ってます」
発泡って桟橋の浮力体のこと?
「はい。発泡のない釣り座だと流れが付きやすくなるんです」
なるほどね。それは気づかなかったよ。でも隣には強敵!さて、どうするのかな。
「自分の釣りをやるだけです」
飛天弓皆空9尺竿を継ぎウドンセットのチョウチン釣り。ウキはパイプトップで、バラケを抱えさせてのタテ誘いメインの釣り方だ。タックルとエサは図の通り。
でも平澤氏も竿9尺チョウチンみたいだよ。魚の奪い合いにならない?
「それはやってみての話です。先輩が大バラケでくるならボクはリズムで勝負します!」
竿9→11尺チョウチン
6時30分、例会スタート。しかし戦前の予想通り序盤は完全に平澤氏ペース。同氏が5枚目を絞った時点で、ようやく吉田は1枚目。しかも同氏のほうが型でも勝り、完全にしてやられている。
ところが吉田の顔に焦る様子は見られない。まくる自信でもあるのか?
「そんなものはありませんが徐々に触りが増えてきたましたから、これからが本番だと思ってます」
スロースターターと言えばいいのか、アタリが増えてきてからは吉田のほうがカラツンは少なく、枚数が一気に増える。追い上げムードではあったが、その間にも平澤氏がポツポツ絞るので、なかなかその差は縮まらず、ついに同氏が先に1回目のフラシ交換。
パタパタと絞った吉田だったが、なぜかアタリがなくなる。やはり平澤氏に魚を引っ張られているのか。
「アタリが散発なのに加えて、アタリそのものが遅いのでタナを2尺深くしてみます」
ウキをワンサイズ大きくして仕掛けやエサは同じで竿を11尺に伸ばす。効果はすぐに現れ、これまで釣れなかった良型が顔をだし、遅ればせながらのフラシ交換となった。時刻は10時1分。
「これならアタリが続くと思います」
名手がペースアップ
あうんの呼吸と言うべきか吉田からGOサインが出たので、記者は対岸の桜桟橋へ。これはカメラを構えた記者への気遣いで、アタリが続けば記者を待たせないで済むとの吉田の配慮だ。とくに対岸が遠い釣り場だと、こういった気遣いを吉田は見せてくれる。ありがたい話だ。
ところが記者が桜桟橋に着いても、一向に絞る気配がない。それどころか隣の平澤氏ががぜんペースアップ。吉田が沈黙していたわずか30分間に3~4枚は絞っただろうか。これではまるで平澤氏が撮影対象者と言わんばかり。
ハリスワークでウキの動きを戻し、何とか数枚を絞ることができたが11尺竿に替えた効果があったかと言うと、素人記者から見ても疑問を感じてしまうほど。
11時の昼食休憩(30分間)前、2回目のフラシ交換となった平澤氏。枚数は当然ながら型も吉田をはるかに上回っていることから、もはや挽回不可能か!?
「カツ(勝つ)カレー食って出直します!」
次回も「野田幸手園で道場破り」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>