ライトショアジギング『LSJ』入門時のタックル選び方 他釣り物の流用も可能

ライトショアジギング『LSJ』入門時のタックル選び方 他釣り物の流用も可能

ショアで手軽に大きな魚を釣りたい!となると、ライトショアジギングしかない。主には20g~40gまでのメタルジグを投げて、回遊魚を狙う釣りだ。LSJ、ライトショアジギング。普段小物釣りしかしない筆者も年々LSJ欲が抑えられなくなっているのだから、相当なものといえよう……。今回はそんな私の目線で、LSJへの道を、「入門の前」の地点から語りたい。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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ショア ソルトルアー

「ライトショアジギング」の基本

ライトショアジギングとは20g~40g、重くても50g60gの比較的小型のメタルジグを投げて青物を中心とする回遊魚を狙う釣りだ。常に確率が高い釣りとは言い難いが、潮通しが良い海では、ポンポン釣れる時期もある。

ライトショアジギング『LSJ』入門時のタックル選び方 他釣り物の流用も可能ジグで釣ったタチウオ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

実は筆者も以前やっていた釣りで、タチウオや底物をちょこちょこと釣った。だが青物がなかなか反応せず、その時期、釣りの時間を取るのが仕事の事情で難しくなり、タックルを手放してしまった。

時期は?

回遊魚の接岸は、なかなか「この時期だからこう」と言い切れないものがある。

だがおおむね5月6月の晩春と初夏、そして9月~11月いっぱいがもっとも釣果が出やすい。春は海水温が高くなり、秋は上がっていた海水温が低くなっていくタイミングだ。

時間帯は?

ライトショアジギングの時間帯は、朝マヅメが80%だ。潮回りにもよるが、日の出から3時間が勝負。太陽が高くなるほど厳しくなる。と思ったら日中にボイルが起きることもあるのだが、まあそれは例外だ。

ライトショアジギング『LSJ』入門時のタックル選び方 他釣り物の流用も可能早朝の海でアジ(提供:TSURINEWSライター井上海生)

意外に思われるかもしれないが、夕マヅメの回遊魚はそんなに確率が高くない。アジやサバといった、まだ目が発達した魚はジグやジグサビキにつきやすいのだが、青物はあまり目が良くなく、日没後にはほとんどジグの姿が追えなくなる。そうはいっても捕食の時間帯ではあるので、20%くらいは可能性はあるが。

時合いと絡まないデイゲームは、5%くらいだろうか。このへんは他の魚と同じだ。

ライトショアジギングのタックル

ライトショアジギングのタックルは、基本的に専用ロッドを用いて、4000番ハイギアのリールを使えばいいだろう。あくまでロッドは「ライトショアジギング」のものである。「ショアジギング」という、80g~のジグウェイトの専用ロッドは、また世界が違う。各メーカーから「ライトショアジギング用」とされているロッドを慎重に選びたい。

レングスは9.6ftを基準に、短ければ8ft後半、長いものであれば11ft。自分の体格にしっくりくるものを選びたい。ちなみに身長186cmの私でも10ftで長いと感じるので、まず日本人の標準体型で足場に特別な要素がないライトショアジギングならば、9.6ft以上が必要とはならないだろう。

繰り返しになるが、LSJのタックル要件は、まとめると以下の通りだ。

ロッド:9ft前後の専用ロッド
リール:汎用スピニングリール4000番ハイギア
ラインシステム:PEライン1号、リーダー16lb~20lb、タチウオやサワラがくるなら先イト30lb
メタルジグ:20g~40g

場の条件次第

しかし、「本当にそれで済むのか」あるいは「そこまで必要か」という、リアルな必要性も考えなければならない。場の条件から逆算して、過不足のないタックルを作りたい。

たとえば、明石方面のショアの青物の聖地として有名な「アジュール舞子」は、メタルジグ50gでも底が取れない(60gタングステンでぎりぎり?)。対して、遠浅で実は潮がかっ飛んでいるわけでもない泉南では20gでも底が取れる。大阪湾奥ならば、場により多少異なるが、シーサイドコスモでは基本は30gで大潮ならば40g程度。

私は舞子では釣りをしない。行っても身近な大阪湾奥か泉南なので、MAX40gが快適に操作できるタックルでいい。となると、実は、本当にガチガチのLSJタックルが必要かという疑問も出てくる。というのも、ガチガチのLSJタックルはマジで結構重くて疲れるのだ。

「シーバスタックル」「エギングタックル」もあり?