西湖は富士五湖の中でも湖畔の開発が進んでおらず、自然豊かな湖だ。10月1日から12月31日まで、ヒメマス釣りとワカサギ釣りが解禁された。ここでは、西湖でのボートワカサギ釣りを解説するので、参考にしてほしい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也)
西湖でワカサギ釣り
山梨県にある西湖は、富士箱根伊豆国立公園の中に位置する富士五湖の1つ。面積は富士五湖では4番目、最大水深は2番目の深さで71.7mある。
山梨県指定天然記念物のフジマリモの群落地であり、絶滅したとされた秋田県・田沢湖の固有種であるクニマスが再発見された湖としても有名だ。
禁漁期を除き、年間を通してバスフィッシングとヘラ釣りが盛ん。春期と秋期にヒメマス釣りとワカサギ釣りが解禁される。例年なら、春期は3月20日から5月31日まで、秋期は10月1日から12月31日までが解禁期間だ。
ヒメマスとの二刀流も
西湖は山中湖や河口湖のようなドーム船はないので、ローボートで釣ることになる。湖が小さいので手漕ぎでも十分にポイントを探れるほか、ヒメマスとワカサギの二刀流も楽しめる。ヒメマス釣りから始め、制限尾数の30尾に達するとワカサギ釣りに切り替える釣り人も少なくない。
水深のある湖なので、タナ合わせとポイント選定が釣果アップのカギとなる。ヒメマスは水深に関係なく水面下5~25mの宙釣りだが、ワカサギは水深15m前後の底釣りが基本。西湖のワカサギは大型が多く平均8~10cm、最大で14cmが釣れる。
レンタルボートで釣行
ワカサギ釣りをするなら、まず湖畔にあるボート店でボートを借りる。同湖は水深が深いため、ヒメマス用のボートにはアンカーは積まれていない。
実績のあるポイントにはブイがあり、これにボートを係留して釣りをするのが同湖のスタイルだ。したがって、浅場でワカサギ釣りをするなら、あらかじめボート店でアンカーを借りるか、持参することになる。私は車の中に常時3kgの錨アンカーを積んでいるので、これを使用している。
西湖ワカサギ釣りのタックルと仕掛け
タックルは、ワカサギ竿派と電動リール派が半々。ボート釣りが基本になるので、トラブルの少ない竿が有利だが、電動リールの普及もかなり進んでいる。
ワカサギは二歳魚中心に釣れてくるので、引き味も楽しめる。ただし、多点掛けすると、パワーのない電動リールでは巻き取れないこともあるので、タックルは大型対応が必須だ。
仕掛け
仕掛けは、金袖バリ2~3号の7~10本バリ仕掛け。ハリスは通常は短め、食い渋るときは長めにし、ハリス間隔は12~15cmがいい。オモリは2号を中心にアタリが小さいときは1.5号に落とす。
漁期が10月1日から年内いっぱいと3月20日からゴールデンウイークまでなので、比較的フィッシュイーターの活性は低い。群れの足が速いときは、ブドウ虫を付けて群れを止めるのも一手だ。
西湖のポイント
ポイントは砂地底の白砂、白根、物御堂の東岸がいい。西岸は岩礁帯が多いので、ワカサギ釣りには向かない。
同湖は富士五湖の中でも湖畔の開発が進んでおらず、自然豊かな湖。加えて、冬期は禁漁となるためドーム船もない。最高のロケーションのなかで、自分でポイントを見つけながら釣りを満喫できるだろう。
<週刊つりニュース関東版APC・藤崎信也/TSURINEWS編>
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