日本には四季の移ろいがあり、海水魚でも淡水魚でも旬がある。魚は年に2度、美味しい時期があるともいわれる。各国で食文化の違いがあるとはいえ、これほどまでに多種多様の魚を味わえるのは日本が唯一ではないだろうか。今回は、今回は、季節の野菜と私の主な釣果であるキスやハゼなどを使って比較的簡単に調理したものを紹介してみようと思う。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・牧野博)
季節の魚と野菜
日本には四季の移ろいがあり、海水魚でも淡水魚でも旬がある。魚は年に2度、美味しい時期があるともいわれる。各国で食文化の違いがあるとはいえ、これほどまでに多種多様の魚を味わえるのは日本が唯一ではないだろうか。
野菜でも、多量に消費されるキャベツやレタスなどは、高地栽培や品種改良、鮮度保持の高度化など、農業者、流通業界の方々のたゆまぬ技術改良のおかげで、年間を通じて流通している。それとともに季節性の強い野菜も出回るので、野菜売り場の店頭は常に豊かである。
様々な工夫で釣魚を料理する
TSURINEWSのサイト内で、時々、プロの料理人の方が手掛けられた料理の写真を拝見させていただくことがある。
私は素人なので、魚の下ごしらえや料理の出来栄え、器や盛り付けなどのしつらえは当然比べるべくもないのだが、野菜も、旬の野菜のお値打ち品や、おつとめ品、冷蔵庫の残り物などを活用し、始末して作っている。
外道や小型の魚をうまく調理する
投げ釣りやミャク釣りのターゲットには、当然大物もあるが、キスやハゼなど、比較的小型の魚も多い。また、ゲストとして釣れてくる魚には、ガッチョ(ヌメリゴチ)、チャリコ(マダイやチダイの幼魚)、キュウセン、セイゴなどがあるが、これらは食味のいい魚である。
また、キスなどでも、天ぷらやフライにするには少し小さいものもよく釣れる。サイズの小さい本命魚やゲストであっても、持ち帰ったのであればできるだけ美味しく食べてみたい。
春:キスとセリの酢の物
ここからは、キスを使った春の料理を1つ紹介していきたい。
材料
・キス
・セリ
・ユズ
・調味酢
・しょうゆ
釣れたキスはクーラーにすぐ投入、魚が氷や保冷材に直接接触しないようにビニール袋などに入れ持ち帰る。
材料の下ごしらえ
キスは鱗をふいて内臓をきれいに取り、3枚にさばく。腹骨を取って、血合い骨の部分は細長くカットした。皮付きのままで、まな板の上で軽く熱湯をかけ、すぐ氷水に入れて冷まし、キッチンペーパーなどで水気をしっかり切る。軽く湯通しすることで皮の部分が柔らかくなり、食べやすくなる。
セリも同様に、軽く湯通しし、すぐ氷水にとって冷まし、キッチンペーパーでふいた後、適当な大きさに切る。
調味料の作り方
調味酢大さじ2杯に醤油を小さじ1杯くらい(好みによって醤油の量は加減する)、そこにユズのしぼり汁を少し加えたものをかけ酢にする。
調味酢としょうゆだけでも結構おいしいが、柑橘類のしぼり汁を少し加えると、味がまろやかになるようだ。絞ったユズの皮の部分を細切りにして取っておく。
材料をかけ酢に和えてできあがり
下ごしらえしたキスとセリを器に盛り、かけ酢を入れて和える。ユズ皮の細切りを上に添えてできあがりである。天ぷらサイズより小ぶりの、ピンギスのほうが作りやすい。