回転寿司で一度は注文したことのある「海老」。その多くは「バナメイエビ」という種類で、日本で最も流通している比較的安価な海老です。そんな「バナメイエビ」ですが、海の無い滋賀県から養殖された「おうみ海老」というブランドは高い品質を誇るとのことです。気になる「おうみ海老」について詳細をご紹介していきます。
(アイキャッチ画像提供:ワボウ電子株式会社)
バナメイエビとは
バナメイエビは、クルマエビ科に属する海老の一種で、メキシコからペルーにかけての太平洋東岸に分布しています。生体特徴は、淡水に近い飼育下でも適応できるほど、塩分濃度の変化に強く、病気にも強い点です。味は甘みがあり、やわらかい食感が特徴です。
東南アジア(タイ、インドネシア、ベトナムなど)を中心に養殖が盛んで、バナメイエビ自体の価格が安価な為、日本の大手寿司チェーンなど多くの外食産業で幅広いメニューで使用されています。近年では、日本でもバナメイエビの養殖が行われています。
料理素材として
外食産業における「バナメイエビ」は、主に「蒸し海老」としての寿司ネタ、居酒屋の「海老のから揚げ」「海老マヨ」等で使用されていることが多いです。また、食卓にも届きやすい価格の値ごろ感から、スーパーでもよく目にしますね。家庭での具体的な使用の仕方としては、炒め物(ピラフ、チャーハン、パスタ、フリッター)がおススメです。「バナメイエビ」の甘みのあるやわらかい食感がマッチします。
釣りエサとして
「バナメイエビ」は食用以外にも「釣りエサ」として活用されています。安価で手に入りやすく、堤防や波止での釣りで特効エサとして様々な魚種に対し、効果を発揮できます。「バナメイエビ」で釣ることのできる代表的な魚種や、ハリへの刺し方など詳細についてこちらの記事でもご紹介していますので、併せて読んでみてください。
バナメイエビのブランド品「おうみ海老」とは
「おうみ海老」は、完全陸上養殖による、地球環境に優しい手法で生食可能な国産バナメイエビの養殖、販売を行うワボウ電子株式会社(所在地:滋賀県長浜市)のブランド海老です。
養殖過程において、滋賀県・伊吹山系の地下50mから湧き出る地下水と、マイクロプラスチックなどを含まない岩塩を投入した人工海水を使用。抗生物質や薬品を一切使わず国産の配合飼料を与え4か月間丁寧に育て上げることがブランドの特徴です。
この「おうみ海老」は、品種はバナメイエビですが、前述したこだわりの養殖方法で、品質を高級海老のグレードまで高めています。活〆急速冷凍で鮮度抜群のまま届けることができ、解凍後、生食が可能です。
また、海老の規格サイズは「S、M、L、L、特大」とわかりやすく区分けしてされています。200gごとの小分けパックで使いやすいので、幅広いニーズに対応できます。
外食産業での幅広い活用に期待
これまで、「バナメイエビ」といえば、回転寿司チェーンなどがメインの使用シーンでした。
しかし、品質の高い「おうみ海老」なら、高級な寿司店や、料亭、ホテルなどこれまで「バナメイエビ」を使っていなかった施設や飲食店での活用も期待ができそうですね。
ワボウ電子について
ワボウ電子株式会社は、自然豊かで歴史と文化の町である滋賀県長浜市に拠点を置き、これまでプリント基板などの電子機器の製造や電子部品の組み立てなど、日本の各種産業の発展に貢献。
安心安全な製品を作る製造業の立場で日本を取り巻く食糧事情に触れると、輸入される食材の中には環境破壊の要因となっているものや、過剰な薬剤使用による危険性等の懸念が存在することに気づきます。
そこで、これまで製造業で培った考え方や取り組みを活かした国産で安心安全な食品を作り出したいと考え、2020年からバナメイエビの養殖、販売事業を展開されている会社です。
<河野陸/TSURINEWS編集部>