夏、丸一日の外遊びに釣りは最高の選択肢と言えるだろう。日中の五目釣りも、暑さが少し緩む夕方から3時間ほどのナイトゲームでの数釣りにも、それぞれ面白さがある。今回は夏の一日を、丸ごと釣りに費やすとすればどんな立ち回りが最適か紹介していきたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)
夏のライトゲームで何をどう釣る?
――と言っておいて、最初に注意しておかなければならないのは、夏丸一日の釣りは、なかなか辛いものでもあるということだ。酷暑の中日差しを浴び続けることになるので体力的にも消耗するし、最初は勢い込んでいっても、途中で「飽き」がくる。
それでもまあ海にいるあいだはただ波を眺めているだけでも楽しいものだ。最大限の日差し対策と、熱中症対策を行い、海を楽しみたい。筆者としては、夕マヅメ~夜まで3時間程度の釣りを推奨する。朝マヅメでもいいが、朝は、マヅメ以降の時間に魚が釣りにくくなってしまう。
夏の日中から夜のライトゲームでの釣り物といえば、主には以下の魚がいる。
日中(デイゲーム)
・カサゴ
・メッキ
・サバ、アジ(回遊があれば)
・カマス
・その他フグ・ベラなどの雑魚
夜(ナイトゲーム)
・チヌ
・シーバス
・カサゴ
・豆アジ
場所によっては夕方から夜はチヌが動き出すので、ぜひ釣ってみたい。メバルタックルを流用し、リグをブラックバス用のジグ単にして堤防際をトレースしていると突然襲来することがあるので、ブリームゲームにも挑戦してみよう。
日中はカサゴを釣る
夏の日中は、主にはカサゴを狙おう。その他の釣り物も小さなメタルジグを使って反応させられるが、よほど群れの密度が濃いサバ・アジがいないと、フグ・ベラなどの雑魚が先に反応してしまう。底周りにはカサゴが着くので、堤防際や消波ブロックの穴を、メタルジグを使って攻めてみるといい。
回遊があれば、ド日中でもサバやアジを狙うことができる。このへんは海の状況次第だ。
夕マヅメから本格スタート
ほとんどのライトゲームターゲットがそうだが、魚が動き出すのは夕マヅメから。このタイミングでアジやサバが入り、あるいは血気盛んなタチウオなども入り、という激しい食物連鎖が一時的に形勢される。チャンスタイム。魚は朝・夕と二回大きな食事をするわけで、これを「マヅメ」と言う。アタリが増える時間だ。
夏の定番のターゲット・カサゴも同様である。夏ならばおよそ19時から食いが立つ(ただカサゴに関しては日中に突然バクバクと食いだすこともある)。数釣りが狙えるはずだ。
湾奥ではチヌが反応し始める。ストックが多い海でのライトブリーム(ライトタックルを流用してのチニング)は痛快だ。立て続けに45cm級が3発なんてことはよくある。大阪湾奥や東京湾奥、あるいは汽水域では一級ターゲットと言えるだろう。
酷暑期のシーバスはパターンが作りにくいが、アジが入ると一時的に活性が上がる。ライトタックルで釣ったアジを泳がせ釣りすると、突如デカいのが食ってくるかもしれない。