第45回のテーマは「クリアレイクで大型に挑戦」。朝からエサ打ちをするも、まったくウキは動かず。それでも10分待てるエサで打ち返しを続ける吉田。さあどうする!?
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース編集部 関口)
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群馬県榛名町にある榛名湖を舞台にクリアレイクの大型を狙う。時折霧雨が舞うローライトな湖面に、朝からエサ打ちを始めるもノーピク。沖めではモジリがあり条件的には悪くないのだが、吉田はおろかガイドの高西氏や同行の梶氏にもアタリはない。
「スペシャリストにアタリがないのに、ボクだけアタるなんてありえません。気長に魚が回遊してくるのを待つしかないですね」
随分としおらしいじゃない。てっきり自分だけ釣ってやろうって魂胆かと思ったよ(笑)。
「野釣りではあるあるなんですけど、今回ばかりはそうもいかないようですね」
こういう時、吉田はどう時間をつぶすの? ちなみに記者ならエサ打ちをやめちゃうけどね。
「時と場合にもよりますね。ブラブラ周囲を散歩する時もありますが、今回のような立ち込みだとウェーダーを脱ぎ着するのが面倒なので、エサを打ってることのほうが多いかもしれません」
でも、とくに底釣りだとエサの入れ過ぎはよくないって言うじゃない?
「はい、それは重々承知しています。なので10分でも待てるようにエサを練り込んでます」
待ち時間にエサを練り込む
そう言えば、さっきからほとんどエサを打ち返してないね。戻すまで待ってるの?
「戻すならまだ期待は持てますが、何分待ってもトップが上がらないので適当にタイムを計って打ち返してます」
いつも管釣りとかで持参してくるデジタル時計を使ってるの?
「はい。いつもバッグに入ってますから」
練り込むってどの程度なの?
「グリグリと強く押し練りです。それでもジャミとかがいればエサはバラけるはずですから、きっとエサの周囲に何もいないのでしょうね」
さっきワカサギがプカプカ浮いてたから、もしかしたらワカサギがエサの周囲にいないかな?
「だとすればチクチクとウキが動いてもいいはずなんですけど」
確かに。まあこうなったらさっきの吉田じゃないけど気長に待つしかなさそうだね。
「はい」
もしかして沖バタキ?
霧雨はやんだが天候は相変わらずの曇天。ただし雲が切れる時間帯もあり、周囲の山々がくっきり見えるようになってきてしまった。湖面は相変わらずのベタナギで、ますます釣れる気がしない状況。
ところが10時を過ぎると、大量の切れた草や藻が岸際を漂い始めていた。さらに打ち寄せられた草と混じって白い泡が波打ち際の砂浜に塊となっていた。
「これってもしかして沖バタキでしょうか」
どうなだろう? そんな気配はないけど、もしかしたら朝からモジっている沖のラインでハタいているのかもね。どうせヒマなんだから泳いで確認してきたらどう(笑)。
そんな時、魚探を装備したバサーの船がちょうど近くを通ったので声をかけてみる。
記者「すいませーん。その辺(モジリのライン)に何か写りますか?」
バサー「魚だらけですね。魚種はわかりませんけど」
記者「魚がいる所に藻はありますか?」
バサー「ありますね。それもかなり濃いようですよ」
記者「ありがとうございます!」
次回も「クリアレイクで大型に挑戦」です。
<週刊へらニュース編集部 関口/TSURINEWS編>
榛名湖