前回の釣行で、クロダイが接岸して産卵行動に入っていることが分かった。その後に数回釣行しても釣れなかったが、5月15日は三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭の落とし込みで今年2匹目の年無しをゲットできた。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・日比野昭光)
霞ケ浦ふ頭で落とし込み釣り
この日の潮は中潮、ふ頭に着いたのは潮が下げ始めた午前6時。潮はちょうどいい感じだが、前日降った雨の影響で土色の濁りが入っていたので、またあかんかなあ~とつぶやきながらタックルの準備を始めた。
仕掛け
落とし込みザオ4.5mに下向きリール、ミチイトはナイロン2号、極小のヨリモドシを付けてオモリは2B、ハリスはフロロカーボン1.5号1ヒロ、ハリはチヌ2号。このタックルのポイントは、目印付きのラインではなく、色付きフローティングラインを使ってアタリを取る点だ。
釣り方
当日のアタリと手順だが、堤防のヘチに立ち、エサのカラス貝の団子(ミジ貝)の繊維にハリを掛けて海面まで下ろし、貝が沈み始めたらリールから多めにラインを出して海面に浮かせる。
すると、さしエサとオモリとハリスに引かれてラインがシモり始め、3mほどでそのシモりが止まった。なんか変だなとサオで聞いてみると、ドンと重い抵抗が伝わってきた。ああ~根掛かりかと思った次の瞬間、ラインが動いた。ヒットだ!
好ファイトから年無し登場
上方にアワセを入れると、魚はものすごく重い力で下に潜る。とっさにリールのスプールを押さえている指を緩めると、リールは勢いよく逆回転。心地いい瞬間だ。
そして魚は右方向に走った。堤防にたくさんついているカキにラインが当たるのを防ぐため、私も堤防を右に走る。走りながらもゆっくりリールを巻いて魚を浮かせると、でかいクロダイだ。なんとかして取りたい。
数回やり取りすると、クロダイは弱ってきたようで、用意したタモに無事収まった。体高のある53cmの年無しクロダイ。うれしかったな。
このとき、前回も考えたことを思い出した。開発が進む霞ケ浦ふ頭で年無しクロダイが釣れた喜び、それと同じくらい、今年もクロダイがワクワクさせてくれると思うとうれしくてたまらなかった。昨年はこの場所で釣りができなかった。またこの場所で楽しませてもらいたいと強く願いながら帰路についた。
<週刊つりニュース中部版 APC・日比野昭光/TSURINEWS編>
霞ケ浦ふ頭