今年初のウナギは4月8日に木曽川の支流でキャッチしている。これから盛期を迎えるウナギ釣り、本番は木曽川か揖斐川の本流だと考え、5月20日は木曽川河口域の河岸をチョイス。初めての場所で状況が分からないので、遠距離(50m以上)と近距離(10mくらい)で状況を探りながら釣るつもりで準備した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・石川友久)
木曽川河口域でウナギ釣り
自宅を午後3時に出発、エサを購入して釣り場へ向かう。気温は29度。気温と日差しは強いが、釣り場は常に風が吹いており、暑さを緩和してちょうどいい温度だった。
準備したエサはカメジャコとドバミミズ。どちらがいいか確認する意味もあり、複数準備した。
遠投用と近場用のタックルを用意する。遠投用はスパイクオモリ25号を使用し、本流の流れに対して仕掛けを固定させる。近距離は中通しオモリ20号を使用。流れが緩やかな場所をピンポイントで狙うため、少し軽めにして扱いやすくした。
夕マヅメから釣り開始
午後5時30分、4本の仕掛けを投入する。今は上げ潮で午後7時ごろに満潮を迎える。まさに絶好のタイミングだ。
2投目くらいにわずかだが反応があった。穂先がピンピンと反応を示したが、本アタリには至らず。エサを離してしまったようで、アタリもぱったり止まってしまった。回収してエサを確認すると半分だけかじられていた。何かいるようだが、かなり渋い。
まだ水温が夏のようではないため、食いが渋いのではないか。河口の水温は、ウナギが好む温かさより低いようだ。テナガエビもまだ姿を見せない。
アタリなく時間が経過
アタリがなくても、いい状態を保つためエサは15分間隔で確認する。今まさに絶好のタイミングだが、まったくアタリがない。午後8ごろに満潮を迎えたが、やはりアタリはなかった。
エサが終わる午後11時ごろが納竿時刻だろうか。本流の釣りは今年初めてだが、草がまだ伸び切っていないため釣りやすかったが、風が止まった途端に虫が発生。蚊の羽音が耳元で聞こえる。
釣りをしていると時間がたつのが早く感じる。すでに午後11時。エサも残り少ない。「今日はボウズか…」と思いながらも、エサを消費するまで愚直に釣りを続けた。
本命のウナギを手中
すると午後11時すぎ、10mほどの近距離に投入した仕掛けに明確なアタリが出た。しばらく静観し、グイッと穂先を絞り込んだところで軽くアワセを入れてリールのハンドルをゆっくり回すと、水面に浮かんできたのはウナギ。ボウズを覚悟していたが、大満足のウナギをキャッチできた。
盛期と比較すると水温は低くコンディションは整っていないが、ウナギがいることは分かった。このウナギは、さばいて白焼きにし、真空パックして冷凍庫へ。さらなる釣果を狙いたい。
<週刊つりニュース中部版 APC・石川友久/TSURINEWS編>