1月9日、今年の初釣りは釣果が上向きかけてきたメバルを狙って、愛知県・南知多町師崎港の石川丸に乗船した。午前3時に自宅を出発。途中での橋の気温表示は4度だ。この日の最高気温は13度まで上がる予報なので日中の船上は過ごしやすそうだが、朝の防寒対策は絶対に必要だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・山本嘉弘)
石川丸で根魚狙い
受け付けまではまだ時間があったので、第6石川丸の左舷ミヨシに場所取りしてから、車中で仮眠を取った。受付の奥さんに新年のあいさつをした後に船代を払って、乗船札と仕掛け、オモリを受け取って乗船した。
船長とスタッフの皆さんにも新年のあいさつをしてから、タックルの準備に取りかかった。出船前にアミエビのコマセと冷凍イサザが配られてスタンバイOKだ。
午前7時に出船して、ポイントの伊良湖沖に向かった。航程40分ほどでポイントに到着すると強風で白波が立って、ミヨシでは1m前後の上下動と左右の揺れで、仕掛けのセットとコマセを詰める作業がつらい状態だ。セット完了後に5本バリのサビキ仕掛けの下3本には、イサザをチョン掛けにして投入の合図を待った。
船長から「水深は45mです。オモリが着底したら2m巻き上げて釣ってください。潮が速いのでポイントをすぐに通り過ぎてしまうので、アタリがあったら追い食いさせてください。徐々に駆け上がってきますので、根掛かりに注意してください。それでは準備できた人から始めてください」とのアナウンスで釣り開始となった。
早々から良型メバル登場
仕掛けを投入してから船長の指示通りに2m巻き上げて待つが、船の上下で仕掛けが1mほど上下するので、船の揺れに合わせてサオ先をなるべく安定させるようにしてアタリを待った。しばらくするとオモリがコツンと底に当たったので、すぐに2m巻き上げる。
するとコンコンとメバルからのアタリが出た。50cmほど巻き上げてから追い食いを待った。しばらく待っても追い食いしてこないので、口切れする前に巻き上げた。巻き上げる途中で船長から「ポイントを外れましたので仕掛けを上げてください」とのアナウンスがあった。ちょうど良いタイミングで巻き上げたのだった。
真ん中のハリに20cmほどの産卵前の腹ボテのメバルが掛かっていて、幸先の良いスタートとなった。コマセを詰め直してイサザをハリに刺していると、投入の合図があったので、すぐに仕掛けを投入。しばらくすると、サオ先がグッと曲がって重量感のあるアタリが出た。
良型のようなので追い食いを待たずに、すぐに巻き上げにかかる。今度は27cmの良型メバルだ。今度も腹ボテだったので産卵が近いようだ。
尺級29cm浮上
次のアタリは追い食いさせて、20cm前後がダブルで上がった。この日は大潮なので、納竿近くまで下げ潮が続く。この調子でいけば大漁だと思ったが、朝の間だけしか釣れないこともあるので、チャンスを逃さないように釣りに集中した。
10匹釣った後に、この日一番の強いアタリが出た。今度も追い食いを待たずに巻き上げると、水面にジャンボメバルが見えた。慎重に取り込んだのは、尺まであと一歩の29cmだった。その後は食いが止まってパラパラと拾い釣りとなった。
午前10時30分になると船長から、「今からカサゴのポイントに移動します。カサゴの仕掛けを配りますので、仕掛けを交換してください」とのアナウンス。コマセカゴとメバル仕掛けを外して、3本バリのカサゴ仕掛けに取り替えた。付けエサは冷凍ハゼだ。
少し移動してポイントに到着。船長の合図で仕掛けを投入した。水深は60m前後で、リールのカウンターは63mでストップした。底をトントンたたく要領でアタリを待つと、すぐにヒットした。20cm前後のカサゴのダブルだ。