本格的な冬到来の北海道で渓流ルアー釣り。35cmブラウントラウトを手中にした、尻別川支流での釣りの模様をお伝えしようと思います。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター小峠龍英)
真冬の茶鱒の渓へ
昨年の最終釣行後、北海道は本格的な冬に突入し出勤の際に橋から望める尻別川は結氷しとても釣りができる様子ではなく、また個人的に定番のワカサギ釣りはあまり好きではないのもあって、釣りをしたくてもできない悶々とした日々を送っていました。
そんな中、天気予報を見ると快晴でプラス気温の日と休日が被っているという僥倖。早速餌釣り師の友人と初釣りの計画を立てました。
天気は快晴で気温は2~4℃。入渓地点を探すも冬前に駐車が可能だった箇所は全て雪で埋まっている状態だったのであらかじめ積んでおいたスコップで道路脇の雪を堀ります。友人と交代しながら30分ほど掘り進めて駐車スペースを確保し入渓します。
狙いは冷水性のトラウトの中でもとりわけ冷水を好むブラウントラウト。とはいえ未だ川は冬なので過度な期待は禁物、まずは川に立ちロッドを振ることを楽しもうということで釣りを開始します。
ボトム狙うも生命感ゼロ
陽気に誘われてか、雪の上をモゾモゾと小さな虫が動いていますが川は雪解けにはまだまだ程遠く、水量は低めな冬枯れの様相。ルアーはもちろん餌にも反応は全くありません。セオリー通りに深場にのみ狙いを定めボトムを撫でるようにミノーやスプーンを通していきますが生命感はゼロです。
ブラウントラウト登場も
秋に反応があった深場のカーブが続くポイントに差し掛かり、7gのスプーンをスローリトリーブでボトムをトレースしていきます。金から銀、カラーチェンジを繰り返して何度も何度も通しますが無反応。そこでスプーンからミノーに変更。まずはチャートカラーのミノーをゆっくりとドリフトさせますが、無反応。
すぐに高実績ミノー赤金6gにチェンジ、可能な限りゆっくりとヒラを打たせてトレースしますが、無反応。何度か通した後、テネシーシャッドカラーのクランクベイトに替え、さらに低層を意識しつつゆっくりとリトリーブすると、それまで無反応だった底から突然ギラリと大きな影がクランクベイトにかぶりつきます。
数秒グイッとロッドティップに重みが乗りますがフッキングは失敗、目算50cmクラスの茶鱒は頭を振りながら底に消えていきました。横で見ていた友人と興奮しながらルアーと餌で再トライするも再び反応を得ることはできずにその日は時間切れとなりました。