年末年始は寒が入って荒天が続き出船できなかった。仕方がないので温泉宿に泊まってゆっくり体を温めて休んだ。世間は5日くらいから仕事が稼働しているようだが、私は8日まで休み。天気も次第に回復してきた1月6日、新年の初釣りということで新居港のわし丸に乗り込みアマダイ狙いで出船した。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕)
わし丸でアマダイ釣り
午前6時の集合時間に合わせて車を走らせると、ダンプやトラックがすでに本格稼働している様子。普段の祝日は働いている私だが、逆に申し訳なく感じてしまう。
港に到着して待っていると、本日は3人の乗船という。2人ともご高齢の歴戦の勇士だ。私はじゃんけんで左舷のトモに着座して早速準備を開始する。前回までの余ったエサがあるのでこれを使う。オキアミとホタルイカを用意した。
道具はオモリ120号に合わせたサオと電動リール。私はシマノの3000番を使っている。片テンビンの先にクッションゴムと自作の2本バリ仕掛け。大型に備えてハリスは6号だ。
船は午前6時半すぎに出船して一路漁場へ。船のへ先と自分のサオをお酒で清め、今年の海から昇る太陽を拝む。すがすがしい気分だ。新年1回目の釣りは釣果を気にせず釣ることにしている。
良型アマダイをゲット
場所はいつもより少し遠めとなり、早速釣り開始。オキアミとホタルイカを装着する。適度に潮が流れているようなので、仕掛け分より少し低めにタナを設定した。
移動中はいつものサオをセットしていたが、少し波があるようなので軟らかいサオに替えた。ちょうど波の上下で振動が吸収されていいようだ。
開始してすぐにアタリがあり、これは少し小さめだが新春初の魚でうれしい1匹。魚を締めて仕掛けを落とし、底からタナを切って氷を取りに行っている間に船長の声が聞こえてくる。取りに行っている間にアタリが出たらしく、帰るとサオが結構たたかれている。
巻き上げを開始すると結構な引きで、慎重に上げてくる。水色が年末よりきれいなので底もクリアに見えているのだろう。姿を現したのはうれしいキロオーバーの大判。これで帰ってもいい感じのうれしさだ。
船中全員がアマダイを釣って和やかなムード。少し波が高いがちょうど誘いになっていいのではないか。追加で釣れるのは小さいものもあるが、ギュンと入って上げたのはキロサイズの1匹。これで大満足だ。タナはベタ底でも良くなく、少し上げた方がエサ取りのアタリも分かりやすいのでお勧めだ。
高級シロアマダイも登場
午前11時ごろ、サオ先がモゾモゾしているのでサオを上げてみるとグングンという引き。アマダイっぽくもあるが、途中の引きはすさまじく、下手をするとハリスが切れてしまうくらいの力だ。上がったのはキロサイズの幻のシロアマダイ。貴重種であり超がつくほどの高級魚だ。白身でたっぷりと脂の入っている身は極上品。
船中ではサイズはまちまちだが全員がシロアマダイを釣ってボウズなし。私は新年のおめでたい紅白のアマダイが釣れて納竿時間となった。
結局、シロアマダイ1匹、アカアマダイ7匹、マハタ1匹、キダイ1匹の結果だった。「こいつは春から縁起がいいわい」の新年釣りだった。
アマダイ釣りは折り返しに差し掛かっている。アタリの数は少なくなってくるが大型が見込めるので釣行してほしい。
<週刊つりニュース中部版APC・植島孝裕/TSURINEWS編>