陸っぱりエギングをしていると、釣り場で様々な出会いがあるものです。5年ほど前、陸っぱりエギング釣行の際に、こちらの不注意行動にも関わらず漁師さんが優しく対応してくれました。「釣りっていいもんだよ」そんなエピソードをちょこっと紹介。
(アイキャッチ画像提供:Pixabay)
根掛かりでエギロスト
その日は、たしか晴れだったかなと思います。普段とかわらず、何気なく適当な漁港に寄りました。当時はあまり釣りに凝っておらず、その漁港に立ち寄ったのも初めてだったのかもしれません。立ち寄った目的は陸っぱりエギング。漁港の先端が空いていましたので、何も考えずに外海側に向けてキャストします。
何度か投げていると、30m先くらいでしょうか、フォールからのシャクリで何かに引っ掛かりました。「根掛かりか?あー、運悪いなー……」どうしても取れなかったので諦めて切ることに。ラインを結び直し、仕切り直しです。そうすると、再び同じポイントで引っ掛かりました。「嘘でしょ……何かあるんかな……」これまた、どうしても取れません。また諦めてラインを切ることに。2度も引っ掛かりましたので、さすがに先端から場所を移動することに。
根掛かりの原因は漁師網
しばらくすると1隻の船が漁港へ戻ってきました。するとその船が何やら仕掛け網を回収しております。そこは、さっきエギが引っ掛かったポイントでした。こちらが仕掛け網に気付かなかったことがいけなかったのですが、初めは正直なところ「そこに仕掛け網があるのか、まじか……」と思ってしまいました。
漁師さんの優しい神対応
漁師さんは仕掛け網を回収し終えたのか、漁港へ帰還してきます。すると、「エギ引っ掛けたんね?」とたずねてこられました。こちらも引っ掛けたことを伝えると、エギが網に激しく絡んでいるにもかかわらず、丁寧にほどいて返してくれました。「すみません、ありがとうございます」。
それから、漁師さんに何がとれたか聞いたりと談話を始めると、獲れたてのヒラスズキをいただきました。迷惑をかけてしまったのにもかかわらず、優しい対応、そして、お魚のお裾分け。心温かい神対応に今でも覚えております。
釣りをさせてもらっている意識を
私たちは、釣りをさせてもらっている。漁師さんのみならず、漁港近辺の周辺住民の方にも配慮が必要です。駐車のマナー、ゴミ問題、騒音問題ですよね。騒音はエンジン音、ドアを閉める音、話し声など、自分が思っている以上に近隣の皆さんは気になるはずです。そりゃあ、家の前にエンジンつけてずっと停められたら気になりますよね。
マナー問題も影響して釣り禁止の漁港もちらほら出てきました。私たちアングラーは、釣りをさせてもらっていることを意識しなければならないですし、そうすることで感謝の気持ちが自然と湧いてくると思います。楽しい釣りにしていくためにもお互いに気持ちのいい環境づくりが大事だと考えてます。だって、一生楽しめる釣りであり続けたいですから。
<YAHA/TSURINEWSライター>